内容説明
死とは何か、生とは何か?史上たぐいまれな霊界の探訪者として名高い十八世紀の神学者が、二十年に及ぶ霊的体験を克明に綴った驚愕の日記。
目次
第1章 スウェーデンボルグの心霊体験
第2章 さまざまな霊や天使
第3章 霊界の心理学
第4章 霊界全体の構造、および霊魂と肉体の交流
第5章 天界と愛
第6章 罪・罰・運命・奇蹟・予言などについて
第7章 霊的洞察
第8章 霊界で出会った人びと
第9章 スウェーデンボルグの臨死体験
第10章 スウェーデンボルグの目撃した「最後の審判」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大森黃馨
5
自分はかねてから抱いている疑問がある同書や類書に記されているような神への道天界ヘ入らんと望み心がけていると結局は己を酷く小さな人物にさせてしまうのではないかという懸念だがでは歴史上の偉大な人物はいかにそれをクリアしたのだろうか 特に興味深かったのはス氏が霊界で出会った人物であるカール12世成る程悪ではあるか何とも心惹かれる面白い人物どなたかス氏の紹介するような彼をモチーフとしたキャラや創作を行ってはいただけないものだろうか 2023/01/06
がんぞ
2
ヘレン・ケラーもスピチュアリストだったが(「見えないもの」を信じる人)、翻訳・解説がスピチュアリストなのがウザったい。膨大な全篇を通読した友人によると天動説的ナンセンスが多いそうで抜粋された項目はどんな規準で選ばれたかスピチュアリズムに誘導する善意を勘ぐってしまう。大哲学者カント先生にも「何かがあるが、何であるかは分からない」と言わしめたスヴェデンボルグを論難なぞできないが、彼ほどの見霊者が百人ほどもいれば人は死を恐れなくなったかも知れない。死後に意識があるか迷うのが《主の御意志》と言われればそれまでだが2013/12/07
ユーリ
2
死ぬのが怖くなります。ずっと生きた人間のままでいたい!でも清らかな人生なんて送れないから、私はほどほどに生きてほどほどの霊になるんだろうなぁ。2012/03/29
寅ちゃん
1
うーん、なんか読みにくくて入ってこない。すごいマニアックかも。2020/12/16
海
1
この分野には昔から興味があって宜保愛子さんに始まり、江原さん、美輪さん、木村さんと、日本のメジャーどころは大体読み漁りましたが、これが一番本格的です。本書は、日常的に霊界と交流を持っていたという著者の備忘録みたいなもので、元が学者なだけあって、あの世について、かなり冷静な観察と分析がなされています。発表当時は、彼が精神異常をきたしたという見方が多かったようですが、ゲーテ、フロイト、バルザックなどに多大な影響を与えただけあって圧巻の内容です。難解ですが、一読の価値はあると思います。2012/05/28