内容説明
真夜中に家に忍び込んできた強盗。不意に発砲され、家主のリチャード・デインは男を射殺してしまう。警察は正当防衛を認めるが、強盗の父親ベンは「目には目を」とばかりにリチャードの幼い息子をつけ狙う。警察がガードする家にまで易々と侵入され、戦慄するデイン一家。ベンは逮捕されるが、現場に残された札入れの写真を見たリチャードは、思いがけない陰謀の存在に気づく―。暴力、狂気、背徳、そして溢れんばかりの父性愛に彩られた超異色サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
55
探偵のジム・ボブが「バッドチリ」に出てくるらしいと聞いて。ハップ&レナードをより楽しむために先に読む。こういうのサウザン・ゴシックっていうのか。好みだし、なかなか面白かった。父ちゃん達のノワール。2018/11/09
icchiy
6
ハップ&レナード・シリーズとはちょいと違う作風で、結構シビアな感じでした。 もちろん物語にはどんどん引き込まれていきます♪ そして、あのジム・ボブが出てくるあたりから一気に加速^^ オススメな一冊です。これも♪2015/04/11
suzukimaru
4
夜中に家に侵入した泥棒を止むを得ず射殺してしまった主人公のもとへ強盗で刑務所に入っていた犯人の父親が出所したのち復讐に現れる。ケープフィアーのような話かと思っているとまさかのテキサス魂な展開に燃えた!敵同士が組んで闘う設定って緊張感があって面白い。それも世代間の関係になっていると厚みが出てくる。子供にとってどんな父親であるべきかという主題もある。映画化されたということだが筋だけ追ってしまうと安っぽくなりそうで心配。しかしサム・シェパードやドン・ジョンソンという配役はハマってそう2014/06/05
しい太
3
ランズデールが南部アメリカの夏の狂気的な何やらを描いたら天下一なのは十分わかった上で、それを置いといてもこの作品、三部構成が完璧すぎてちょっと驚く。一部で主人公の物語、二部で主人公に復讐心を持った男の物語、三部で彼らの父子の物語として綺麗に方がつく。雰囲気は明るくないがランズデールのユーモア調の部分が比較的強くて(ハップ&レナードのほうにも登場するキャラがいる)すらすら読めるのもいい。近年映画化されていたらしいが、どのくらい原作に沿ってるんだろう(沿ってなさそう)。2020/11/02
harakiricop
3
ずいぶん前にハップ&レナードシリーズを読んでたというのと、またちょっと前に映画『コールド・バレット』を観たので本書を読んだ。この登場人物のジム・ボブ・ルークってハップ&レナードのどっかで出て来たなあ。映画ではドン・ジョンソンがハマってた。原作の細部は映画とはちと違うが、基本同じ流れで父と息子の物語を主軸としてバイオレンスアクションが展開!テキサスの人って人撃つのに躊躇いとかないの?っていうくらい、平凡な中年男性である主人公もバンバン撃ちますね。その上で随所に泣けてしまうシーンもあって、最高でした。 2020/08/12
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