内容説明
ニューヨークのある精神病院に三十代初めの男が収容された。プロートと名乗るこの男は、自分は異星人だと主張する。七千光年離れたK‐パックスから地球に旅行をしに来たというのだ。ブルーワー医師は、彼を多重人格障害および健忘症と診断した。ところが、彼は豊富な天文学・宇宙論の知識を持ち、また、その不思議な魅力で他の患者の精神を回復させていく。そればかりか、病院のスタッフ、そしてブルーワー医師までも彼と接することで癒されていく。はたして、プロートは多重人格障害者なのか、それとも本当に異星人なのか。不思議なファンタジック・ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金衣公子卿
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映画化されているらしいが、読了後、知ったので未鑑賞……機会があれば観てみる。調べてみると、本国アメリカでは、本作以外にあと三作続篇(本書を入れて全四作)が出ているらしく邦訳が待たれる処。さて本作だが、微妙な箇所でご都合主義的な印象を受ける(例えば辻褄の合わない所は、全てサヴァナ能力で片付けている)。精神病患者を癒し、治療を助成するのもその方法が具体性に欠け、ピンッと来ない。後半、突如ピックアップされる「蜘蛛の糸」のエピソードも印象が薄い。「引用」、「謝辞」の後、「主な登場人物」にネタバレ有。★★☆☆☆2011/05/21
くろひきか
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面白かったですが、途中で展開が読めました。さくっと読めたので良かったです、続きはいいや。2009/10/31