角川ホラー文庫<br> ココ 〈下〉

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角川ホラー文庫
ココ 〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 467p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042658023
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

eirianda

5
ベトナム元兵士に共通する罪悪感(ハリーを除く)とそれを乗り越えられない諦めが、作品全般に闇のように流れている。能天気なアメリカンカルチャーに、このような要素があることを(日本人だけど!)嬉しく思うのでした。2014/11/10

hal0609

3
 読み終わって言えるのはホラーじゃないですね。ちゃんとしたミステリーでした。  上巻は読み方が分からなかったので(ホラーとして読んでた)時間がかかりましたけど、下巻は一気読みでした。  下巻ではココの正体となぜココになったかが明かされます。丁寧に読めばその正体は、上巻の終わりには見当がついていると思いますが、いかにしてココが生まれたかについては一番ホラーっぽく、その過程には圧倒されました。  でも印象的だったのはハリー・ビーヴァーズがとっても嫌な奴だったことですね(笑)。2014/03/06

ふくしんづけ

2
ココは幽霊のようである。彼らにとって、古き仲の人間、実態を伴って迫ってくる存在であるにもかかわらず。終幕に至るまで、ココは朧げな存在のように彼らの心に深く根を落とす。最後まで読んで、説明を念頭においてもわからない。どんな理由で、彼はその運命に導かれたか。哀しい。愛しい。そう、この感情は愛しいのだ。 キングと比べちゃうとパワー面で物足りないかもしれないが、終わりまで丁寧に重厚に書かれた文章である。それもそうだ。この作品はホラーとはまた少し違う。ジャンルで分けるとそうなるだろうが、俗なものとは。2019/10/24

ぴかり

2
登場人物の名前が複雑で、それぞれが複数持つニックネームも把握しきれず、スムーズに読み進めるのが困難でした。時系列が錯綜し、更にはそれに夢想が混じることもあり、ホラー小説というくくりにも関わらず、恐怖を感じるどころかストーリーを把握するので精一杯という感じでした。読むときは、電車の中等で細切れに読むのではなく、一気に読むことをお勧めします。2015/11/08

ベック

2
どちらかといえば、いたって普通小説に近い作りなのだ。ストラウブは、ベトナムの狂気を描いている。あの狂った戦争が抱えるはかりしれない深淵を描きだそうとしているのだ。ストラウブ自身ベトナムへの従軍経験はないらしいから、ここで描かれるベトナムはいってみれば完全無欠のフィクションだ。だが、開巻早々話題にでてくる『イアック』で何があったのかがわかる場面では思わずページを閉じてしまうほどの残酷さだった。が、本書のメインテーマはそのことではないのだ。いったい『ココ』とは誰なのか?2012/12/30

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