内容説明
ガイア・ジェラルドは27歳、高級宝石店〈フェランテ‐ニューヨーク〉の新進デザイナー。美貌と才能に恵まれたガイアだったが、15歳のときに、ドム・ペリーニに救いだされるまでは薄幸の孤児だった。ガイアのドムにたいする感謝と憧れの気持は、いつしかに熱い思いと欲望にかわりつつあった。そんなとき、店のオーナー、ウーゴ・フェランテがローマの自宅で死亡し、ガイアは思いもよらぬ事実を知らされる。彼女がウーゴの孫娘で宝石店の相続人だというのだ。おぼろな記憶をたどり、出生の秘密を探ろうとするガイアの前に立ちふさがる謎、そして陰謀…。もうあとにはひけない。