角川文庫<br> 蘭の告発

角川文庫
蘭の告発

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784042635017
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

イングランドの森深く、ひっそりと咲く幻の華。ミス・シンプソンは友人ミス・ベルリンガーに先駆けてその蘭をみつけようと森の中を散策していた。葉のそよぎ、鳥の嗚き声。さまざまな森のざわめきのなかで彼女が見てしまったものは何だったのか?秘められた禁断の愛、そしてあまりに自然すぎるミス・シンプソン81歳の死。主任警部バーナビーが捜査するうち、村の住人の隠された私生活が洗い出されていく。田園風景のなかで繰広げられるブリティッシュ・ミステリーの至高。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まふ

79
イングランド中部の田舎町で起こった連続殺人事件をバーナビー主任警部がトロイ部長刑事を指揮して解決する物語。81歳の老婆の死因に不審を抱く親友で同級生の老婆が警察に通報し捜査は始まる。小さな田舎町の住民一人一人が人間的に絡み合ってそれぞれが陰と陽の部分を抱えているようであり、ほぼ全員からアリバイ調査を行い、絞ってゆく。犯人もその動機も意外であったが、なるほどという納得感はあった。テレビ映画で有名なシリーズらしいが、翻訳は数冊ほどのようである。推理100。2023/01/17

koo

5
 キャロライングレアム初読、長年テレビシリーズで有名で名のみ知っていたバーナビー警部シリーズ第1作はイギリスの村を舞台とした本格の佳作でした。80歳の老女が森で情事を目撃、翌日死体で発見、当初病死とされたが殺人と断定され主人公バーナビーの丹念な聞き込みにより真相が明らかになってゆきます。田舎の犯人も含めた住人たちの悪意、人間の醜悪さが全面に出ている作品で真相も予想外なものでした。そういう作品なだけに幕間のバーナビーの家族とのやりとりは清涼剤のようにほっとしますね、特に料理下手な妻が最高(笑)オススメです。2022/05/23

きうりっち

5
面白かった。イギリスらしいユーモアがところどころにちりばめられていて、暗い話をそんなに陰惨なものにしないで済んでいる。バーナビー警部の持ち味がいいのとイギリスらしい皮肉屋の老婦人とか意地の悪い村人とか、出てくる人々は個性的で飽きさせない。犯人の目当てが二転三転して、こうなるとは、と思わせるスリルもなかなかのものだった。動機はわかるが、犯罪はそううまくいくか?と思わせるところもある。それでも最後までひっぱられるストーリーのつくりかたで楽しめた。この作家のほかの本は翻訳がでているなら続けて読んでみたい。2015/03/22

Kitinotomodati

3
裏表紙にあるように「ブリティッシュ・ミステリーの至高」かどうかはともかく、小さな村の悪意を存分に?楽しみました。2019/02/14

kanamori

3
☆☆☆★ バーナビー警部シリーズ1作目2017/05/30

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