内容説明
マット・シンクレアは元検察官。ニューオリンズの旧家の出で、現在は家具店を営む。彼は誇り高きゲイでもある。下半身をむきだしにし、クロゼットの天井から吊るされた死体が、マットの母親の持家から発見された。被害者はシンクレア家の土地を売るよう迫っていた不動産業者。容疑はマットにも及んだ。死の直前、彼ら二人が何事か口論していたのを目撃されているのだ。だが口論中にマットはてんかんの発作を起こし、前後の記憶がまったくない…その時の自分の行動に事件を解く鍵がある。マットは“失われた時を求めて”動きだした―。