内容説明
ワリド・ハダドに与えられた最終任務、それはルフトハンザ機のハイジャックだった。PLO過激派の仕組んだ全ヨーロッパ統一作戦行動はそれによって完成するのだ。運命の皮肉な糸は、ユダヤ人のズブコ一家にその飛行機を選ばせた。約束の地、イスラエルを目前に、彼らの搭乗する機はパレスチナ・ゲリラに乗っとられる運命にあった。ハイジャック発生の報とともに、エンダーソンに出動命令が下った。ハダドの要求は西独でハンスト中の囚人二名の釈放であった。全ヨーロッパに衝撃と緊張が拡がるなか、エンダーソンとSAS特殊部隊は、ハイジャック機を追ってイギリスを飛びたった―。
-
- 和書
- 移民研究年報 6