内容説明
マフィアを潰滅させるための影のマフィアを作る。クリスのその計画は着々と進んだ。それはつまり、五大ファミリーの一つを抱きこみ、乗っ取り合戦のなかで五つとも潰してしまおうということだった。クリスが抱きこんだのは、若く美しい娘、ヘレンを影の支配者に戴くリッツォーロ一家だった。イギリスから呼び寄せた名参謀の指揮の下、作戦は始動した。ファミリーは一つまた一つと倒れ、クリスの手はついにドン・チリーロにまで伸びた。だがその計画にも盲点はあった。それはヘレンと、クリスとは別の復讐の道を選んだ、兄トニーの存在だった―。