角川文庫<br> 悪魔の収穫祭〈上〉

角川文庫
悪魔の収穫祭〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 305p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042603016
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ネッドは家族とともにコーンウォール・クームの村に移り住んだ。陽光と土の香り、昔ながらの方法でトウモロコシを育てる農民たち。そこはまさにネッドの考える理想郷だった。ただ1つ気になるのは、墓地の外にぽつんと建つ墓だった。自殺した若い女のものだというが、村人は多くを語ろうとしない。ネッドの不審の念はますます強まった。その時から彼は、村の恐るべき秘密と禁忌の中に、大きく足を踏み入れていたのだった…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

sabosashi

7
主人公は元ルンペン絵描き、それが結婚を機にNYの広告代理店に勤務して成功。そののち、リタイヤし、セミプロ画家としてデビュー。  この家族はニューイングランドへ移住。ところが移住先がほとんど閉じた共同体。主人公の見聞が刺戟される。  米国において閉じた農村共同体が存在しうるのか。メキシコのとうもろこし文化に対し、米国は小麦文化のはず。ところがこの共同体はまさにとうもろこしと心中しているかのような親密さ。  そんな共同体から紡ぎ出される歴史、そこで生じるホラー。角川のホラーというと色眼鏡で見やすい。2023/02/16

叡福寺清子

0
インブレッドのつもりで読み始めたら大草原の小さな家でがっかり.一応の播種はされているから下巻でちゃんと回収されるんでしょうな.2016/09/05

ぴかり

0
閉鎖的な集落、たくさんのルール、一見善良な人々、これらから「私」の生活はどう変わっていくのか。下巻へ続く。2015/10/30

0
Y-202006/05/12

ジャッカル佐崎

0
この頃のモダンホラーにはよくあることながら、展開は少々スローモー。上巻は田舎暮らしのすばらしさを延々描いているだけで終わってしまい、その間に起きた怪奇現象と言えば「主人公が幽霊っぽいものを見たかもしれない」くらいである。話が大きく動き始めるのは下巻も半分も過ぎたころだが、そこからは周到に張り巡らされた伏線を回収しながらの怒涛の展開。真相が暴かれるたびに恐るべき村の因習が明らかになっていくという、非常に練られたミステリである。光無く言葉も無い、ラストのおだやかなシーンには心冷える。2022/11/17

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