内容説明
緑の森に囲まれた家、やさしい夫と2人の子供。ホワイト夫人の生活は平穏だった。ある日までは…。町を恐怖に陥れている連続殺人、その発生日に限って夫の帰宅が遅いことに気づくまでは…。被害者はすべて女性、遺体は見るも無惨に切り裂かれているという。彼女が思いだしたのは、高校時代の夫が森の鹿狩りで示した或る異常な行動だった―異色の手法が醸成する比類なきサスペンスの冴え。MWA賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
29
アンドリュー・クラヴァンが弟と合作したデビュー作。20年暮らした夫が猟奇連続殺人鬼になってしまったら、というサスペンスです。それに気づいた妻が嫌悪感を隠しながら家族や夫婦生活を続ける様にヒリヒリしてしまいます。良き夫であり良き父であり良き隣人である男が、何故そのような性癖を持つようになったかは、多くを語られていません。ゆえに、不気味さがどんどん募っていきます。警察に信じてもらえない妻は、夫の正体の決定的な証拠を見つけようとして...と続きます。ラストに向けてのハラハラでテンションが上がります。【MWA賞】2018/04/12
vertigo
5
サスペンスなんだがブラックコメディみたいな面白さ。ニューロティック・サスペンス風になる後半でも序盤で犯人が明かされているのでスリルは薄いのだけど、そこに重きは置かれてない。ヒロインの不器量で愚鈍な「良い奥さん」が自己を取り戻す話にもなってるのがよいすな2012/07/20
負け猫
4
帰省中の電車移動中に読んでしまった。じっくり読むタイプの本ではなく、主人公の恐怖心をじわじわ感じながら一気に読んでしまえる作品。これが処女作とかすごいなぁ、クラヴァン。2013/05/03
青葉麒麟
2
どんな殺害方法か書いて無いのが消化不良(´Д`)2012/02/07
kanamori
1
☆☆★2013/09/23
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- 和書
- 神仏とともに