角川文庫<br> 死を誘う暗号

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角川文庫
死を誘う暗号

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  • サイズ 文庫判/ページ数 462p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784042541219
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

野良猫たちが集まる、人気のない草地―そこがマンゴーと仲間たちとの暗号受け渡し場所だ。退屈なパブリック・スクールに通うマンゴーにとって、暗号を使った“スパイ活動”はひそかに愉しみだった。園芸店に勤めるジョンは、偶然その受け渡し場所を見つけ、暗号文を手に入れる。誰が、何のために使っている暗号なのか?ジョンは、暗号の解読に没頭していく。それが事件の始まりだった…。暗号を巡って様々な人生が重なり合い、運命の車輪が今ゆっくりと廻り始める。英国ミステリー界の女王レンデルが放つ、戦慄に満ちた傑作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

14
全寮制寄宿学校の生徒達が、自らを諜報機関員として仲間達と秘密の暗号文書交換等で遊ぶ。彼らは十代半ばで思春期に至るや引退する設定。年齢の割に幼く描写されており、小説に入り込みにくい。近辺の園芸店の平凡な中年の男の結婚した妻は、他の男の許に逃げているが、中年男は妻が忘れられず人知れず夜な夜な妻の住む家を恋しく眺める。生徒達の暗号文書交換は偶々この中年男の知る所になり、ここから話が展開、故殺事件が発生する。’87年作品とて英国諜報機関へのソ連スパイ浸透工作等の時代背景を受けての作品だが、やや現実離れの感がある。2025/04/15

Tetchy

6
2つの物語のうち、一方は振られ男のうじうじした日常の根暗な生活が淡々と綴られるのはいつものレンデル調なのだが、もう一方はスパイごっこに興じる少年たちの、云わば青春物語だなんて!!これがもう、おいらの少年心をくすぐった。そして、2つの物語がハッピーエンドなのもまたレンデルらしくなく珍しい。2009/03/02

菱沼

3
はるか昔に読んで再読。初見と同じ。ジョンのような、愚直なまでに誠実で保守的な人が、転落のみぎわまで自分を追い込んでいく様子がとてもよくわかる。彼がみぎわから落ちなくてよかった。少年たちの真剣な遊びもおもしろい。『名探偵カッレくん』のバラ戦争、『ツバメ号とアマゾン号』の海賊や野蛮人の戦いなど、海外児童文学にはしばしば登場するこの「真剣な遊び」にはとても興味をひかれる。この物語の一番の悪役は「ドラゴン」だったのではないかと思う。2017/07/15

アザー

1
話が動き出すまでが長くてちょっと退屈でしたが、クライマックスからラストにかけてのまとめ方はさすが。それにしても邦題がひどいと思う。2018/01/15

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