角川文庫<br> 悪夢の宿る巣

角川文庫
悪夢の宿る巣

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784042541127
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

スタンリーの密かな夢、それは義母の遺産を手にする日のことだった。それさえ手に入れれば、なかば女房に食わせてもらう生活、クロスワード・パズルが唯一の楽しみという惨めな生活ともおさらばだ。彼は義母の死ぬ日をひたすら待った…。彼に殺意が芽ばえたのは、思惑どおりに遺産が手にはいらないとわかった時のことだった。不仲の義母は、彼に遺産が渡らぬよう、周到な手を打っていたのだ。やがて思わぬ機会が訪れた。スタンリーは、着々と計画を実行に移していった。クロスワードの空白を埋めるように。それが決して解けないパズルであるとは考えもせず―

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

13
小悪党と所帯を持つ世間知らずな妻。4年前に実母と同居する。実母は大家の使用人だった過去から、人物評価基準が高く、妻の夫との間は喧嘩口論の毎日。実母はその夫との商売で、大金を手にしている。これがいつしか夫の知る事となり、この金を手に入れようと夢想する。しかしカッとなって暴力に走り易い彼は、前科者だが抜け作である。或日家を訪ねた妻の母の友人が、男の留守番する際に急死する。彼はこれを奇貨として犯罪に走るが..。トロい犯罪者による、無闇に上手く行く犯罪が早々開始され、これに読者は付き合う。どうも読み心地が悪い作品2025/03/25

おくちゃん

11
図書館本。久々のルース・レンデル。感想は一言、自業自得!2023/07/13

madhatter

2
再読。スタンリーの狂い方を、クロスワードに絡めて描写している辺りが目新しいため、多少印象に残っているが、総じて言えば「平凡」。普通のサスペンスで、普通に面白い。ただ、地味に工夫もされており、スタンリーの犯罪が暴かれていく辺りは倒叙ものに近い。また、終盤における犯人と周囲のズレは、どちらかと言えば、本格もののウェクスフォードシリーズによく見られる手法に思えた。サスペンスものにこの手法を使用したことで、皮肉な効果が上がっている。2011/04/21

キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言

0
再読2004/03/07

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