角川文庫
マンハッタンの怪人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 248p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042537212
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

十九世紀末、パリ。オペラ座の地下に潜み、闇の世界を支配する怪人はその醜い容姿ゆえに、それまで愛というものを知らなかった。オペラ座の歌姫に生涯ただ一度きりの恋をするまでは。だが、あの夜、悲劇的な運命の事件は起こってしまった…。そして十三年後。一通の手紙がニューヨークのある男の元に届く。巨万の富と絶大な権力を手にし、街を支配するこの男こそが、パリから消えた怪人だった。そしてこの手紙は、全ての者の運命の輪を、終幕へ向かってゆっくりとまわし始めた―。不朽の愛の名作『オペラ座の怪人』、ここに完結。

著者等紹介

フォーサイス,フレデリック[フォーサイス,フレデリック][Forsyth,Frederick]
1938年、イギリスのケント州生まれ。空軍パイロットなどを経て、ロイター通信、BBC放送の記者を務めた後、作家に。71年ドゴール暗殺をテーマに描いた長編『ジャッカルの日』で小説家としてデビューして以来、綿密な取材力とストーリーテリングの天賦の才で世界を沸かせてきた。約30年あまり、スパイ小説の第一人者として活躍し、現在は、ジャンルを替えて執筆活動を展開。海外でも“マスター・ストーリーテラー”の称号は衰えることはない
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

財布にジャック

61
このところ、一人オペラ座の怪人ブームで気分的に盛り上がっていたので、ついつい読んでしまいましたが、やっぱり読まないほうが良かったかもと後悔しています。ファントムもラウルもクリスティーヌも、あのパリのオペラ座という場所にいたから素敵なのであって、これを読んで一気に夢から覚めてしまいました。でも、また大好きなファントムに逢えて嬉しかったし、これが続編だとしたら、その後こんな人生をおくったのだと思うと感無量です。2013/07/08

№9

42
明日、ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」行きます。明日のファントムは鹿賀丈史でクリスティーヌが平原綾香。んで本編再読。舞台がヨーロッパからアメリカに飛んじゃうわけでそれだけで推して知るべしです。僕は結構楽しみましたが。「オペラ座の怪人」の物語の肝は、ファントムの人間としての哀れさ・もの悲しさ、そしてそこへの感情移入ですね。そういう点でこの「マンハッタンの怪人」はつまり……推して知るべしかなです。ミュージカル版でアンドリュー・ロイド・ウェーバーの音楽とその舞台が、そこのところをどう魅せてくれるのでしょうか。2014/04/12

AICHAN

32
図書館本。パリ・オペラ座の地下深く潜んでいた“怪人”の物話は『オペラ座の怪人』で有名だ。その“怪人”が大西洋を渡ってニューヨークに行き着いたというオドロキの物語。『オペラ座の怪人』はフィクションであり、したがってその続編とも言うべきこの作品も当然フィクションである。しかし、“怪人”と関わる何人かの人物の証言によって構成するそのストーリー(湊さんの作品に似ている)はフィクション的ではなくトゥルー・ストーリーに思えてくる。フォーサイスは『オペラ座の怪人』の原作の杜撰さを修正する目的もあってこれを書いたようだ。2016/10/26

マリリン

31
とても美しく感動的な話だった。醜い容姿の為、表舞台に立つ事のなかった「オペラ座の怪人」エリク、恋をし愛しても成就することなく、失意の中にも人の目に触れることなく自身の才能に向き合い、ニューヨークに渡り、巨額の富を得て「マンハッタンの怪人」と呼ばれるようになる。特に16「チャールズ・ブルーム教授の最終講義」は泣けた。かつて愛したクリスティーヌとの再会・共演・死。…そして、会う事を切望していた息子シャ二ーの眼差し。受け入れられる事で、長い闇の生活から解放され、息子と共に仕事をした後、⇒2019/06/18

くろにゃんこ

24
「オペラ座の怪人」の続編。その場にいた人の証言スタイルで成り立っているので怪人の存在感をほとんど感じないものでした。賛否両論あるようですが私はこういう静かな続編もありかなって思いました。2024/02/05

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