内容説明
湖で泳いでいた四人の少女が深淵から湧き出るふたつの“存在”―まばゆい光と邪悪な影―に触れた。少女たちはそれぞれのも方法で男を選び、精霊の子を宿した。それは闇と堕落の霊ザ・ジェフと光を求めるフレッチャーの子供たちだった。ふたりはナンシオの力により、肉体を失い、霊的存在に進化していたのだ。18年後、双子の兄弟と1人の少年がなにかに導かれるように出遭った。そして、少年と少女が恋に落ち“夢の海”を見たとき、人類は終末と創世の恐怖に直面する…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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13
*ダークファンタジー*同僚に強要されるまま配達不明先の手紙から小金などをくすねる日々を送っていた郵便局員ジェフィ。…だが、この中に数通、この世とは別の世界へ宛てられた手紙が混じっていた!今、神秘を求めた愛と破滅の物語が幕を開ける!?(紹介文・他より)――B級ホラー魂が全開でありながら、どこか寓話じみていて読み手をグイグイ引き込む傑作ホラー『血の本シリーズ』の著者が新たに送る、ブラックユーモア全開の傑作ファンタジー! ⇒続き2013/12/23
Ai
7
正直、最初のジェフの導入部分、配達先不明の郵便物からこの世の隠されざる理が見えてくるパートをもっと読ませてほしかった。単純な光と闇の戦いみたいな二項対立になっちゃって物足りず。でも、これはこれで、どこに話が転がるか分からないバーカー氏の想像力の拡がりが楽しめていい。スティーヴン・キングやディヴィッド・リンチの世界観を彷彿。「想像力の海」を具現化され、そこで生きる邪悪なものの存在。2022/10/30
ジョニー
3
血の本で度肝を抜いたパーカーの長編。ホラー度は低くスプラッタも少なめでエロスは少し。ダークタワーシリーズに近い印象。異世界と現実との世界の垣根を取り払おうという話なのでイマジネーションが溢れた作品となっている。主人公が何人もいるので読者の思い入れがしにくい。やっぱり血の本の短編の凄さには及ばない。2019/05/28
黒蜜
1
面白かったです。前巻のキャラクタがいつの間にかいなくなると言う、ある意味びっくりな展開。やっぱり一番怖いのは人間なんだね。2016/12/08
黒胡麻
1
長かった…読むのに時間がかかった。突然出てきた脇役Cの友人みたいな人が、本来主役たるべき人物たちを差し置いて大活躍するので困惑した。ラストも何かすっきりしない。これで解決したのか?2016/05/14