内容説明
それは、じつに巧妙な罠だった。ニッキーが危険を承知で紹介した3人の投資家は犯罪組織の大物であり、エディの事業は売春、麻薬取引で稼いだ不正資金を浄化するために利用されていたのだ。FBIの捜査はエディにまでおよぶ。彼の無実を証明できる唯一の証人ニッキーは何者かに惨殺されてしまう。捜査に協力し、連邦政府の保護観察下ですべての過去をすてさりまったく別の人間としての人生を歩むか、無実の罪をかぶり裁きを受けたあと家族との生活をとりもどしていくか。エディ・フランクスは人生最大の選択を迫られる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
43
自分の会社を食い物にされたフランクスの闘いは法廷へとなだれ込むが、この法廷シーンは結構手に汗握る展開でエンタテインメント性も高い。87年とは奇しくも世に法廷小説という一ジャンルを築いたS・トゥローの『推定無罪』が発表された年である。もしかしたらフリーマントルは同書に触発されたのかもしれない。弁護士を雇わず、自ら自身を弁護するフランクスの戦いは功を奏すがそこはフリーマントル。やはり一筋縄ではいかなかった。なんという皮肉。ここまで後味が悪いのかと絶句してしまった。改めて作者の意地の悪さを思い知ってしまった。2015/05/15
かんとり
1
善良な企業家とギャングの親玉達との経済小説。 後味の悪さはさすがフリーマントル!って感じ。法廷シーンは読ませますねえ。 まったく、何が正義か分からなくなりますなあ…2016/02/29
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