内容説明
本書は、教育職員免許法施行規則で定められている「道徳の指導法」に相当するテキスト・参考書である。道徳教育の理論的基礎をふまえ、道徳問題を学校だけに限定せず、家庭、地域社会、さらには「情報・消費社会」にまで広げて、道徳教育のあり方をアクチュアルに考察している。こうした社会現実を生きる子どもたちに対して、道徳性の発達を促すための指導計画とその実践について具体的に学ぶことができる。道徳教育の理論的基礎と実践的指導法をともに学ぶことができる本書は、教職を目指す学生はもちろんのこと、現職の教員や保護者にも一読を勧めたい一冊である。
目次
第1部 道徳教育を哲学する(「道徳性の発達」をどうとらえるか;他者との対話的関係づくり;子どもの共生感覚を育てる)
第2部 子どもの世界と道徳教育(情報・消費社会に生きる子ども;学校生活における道徳教育;家庭生活における道徳教育)
第3部 学校空間における道徳教育の実践(学校生活と「道徳の時間」;「道徳の時間」の指導構想;体験学習による道徳指導の充実)
付録
著者等紹介
高橋勝[タカハシマサル]
1969年東京教育大学教育学部卒業。1977年東京教育大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学(愛知教育大学専任講師、着任)。現在、横浜国立大学教育人間科学部教授。教育哲学・教育人間学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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