内容説明
20キロもある科学の本を抱え、ジャンパースカートとよれよれのカーディガンの上にはニセ毛皮のコート。シベラもわれながらさえない女の子だと思っている。それに得意なのは物理と化学で、いつも道具箱を持ち歩いているのだから、男の子が敬遠するのは当り前。でもジベラだって内心では思っている、“あたしだって男がほしい!”そして彼女がめぐりあったのは、自動車好きの少年ダン。シベラはひと目で惚れてしまった。機械いじりの趣味も合う。それに彼女には、修理で稼いだ、自動車一台プレゼントできるぐらいの金があるのだ。
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