角川文庫<br> 不思議な少年44号―トウェイン完訳コレクション

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角川文庫
不思議な少年44号―トウェイン完訳コレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042142096
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ぼくは44号、ニュー・シリーズ864962です―。時は1490年。オーストリアの寒村の、古城で営まれる印刷所に一人の少年がやってきた。この奇妙な名前のほか記憶のない少年が巻き起こす、不思議な事件を描く異色の物語は、トウェインの死後第三者の手で改竄され刊行された。本書はその後の研究成果から、トウェインの手による真作にして最高の決定版とされた版を元にした。圧倒的な面白さに満ちた、名翻訳でおくる幻の名作。

著者等紹介

トウェイン,マーク[トウェイン,マーク][Twain,Mark]
1835‐1910。アメリカ・ミズーリ州の小村フロリダで、開拓者の第6子として生まれる。植字工、水先案内、鉱山探鉱、新聞記者などの職を転々とし、65年『ジム・スマイリーと彼の跳ね蛙』を発表、ユーモア作家として一躍脚光を浴びる。以後、作家・講演者として幅広く活躍。『ハックルベリ・フィンの冒険』『トム・ソーヤーの冒険』をはじめ、様々な小説・エッセイを執筆。アメリカ文学の先駆者として、世界中にその名を馳せた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白のヒメ

52
ある印刷所にみすぼらしい少年が現れる。誰に何をされても怒らず逆らわず、そして最後にはあらぬ疑いをかけられて火あぶりの刑に処せられるが・・・。物語の前半はファンタジックで、少年は未来から来た宇宙人か何かなのかと思っていたら、後半の怒涛の展開で一気に少年の言葉を借りてトウェインの宗教観やら宇宙観が展開される。「この世界の全てがある一つの存在の意識にしか過ぎない」というような考えは非常に共感できるし、これこそがまさしくすべての宗教に通じるものではないかと思うので非常に感心して読み終わった。G75/10002016/03/22

たー

16
マーク・トゥエインの生前未発表作品。推敲されてないが故か(?)話がうまく繋がっているようないないようなというところがあるものの、後半怒涛の展開でなかなか面白かった。2018/11/06

記憶喪失した男

15
1916年のトウェインの長編SF。時間移動もの。最後のオチは読む価値あり。 2017/07/30

きょん

14
英ガーディアン紙のリストからの一冊目。トウェイン没後に発見された作品。15世紀のオーストリアの古城の中の印刷所で働くアウグスト。その印刷所に不思議な少年がやってきて、様々な出来事が起こる、と言うとファンタジックなのだが、この少年は過去や未来を行ったり来たりしていると言い、まだ発見されていないアメリカ大陸の風物をアウグストに与える。魔法使いが存在し、信心がまだ人の規律として機能しているこの時代を痛烈に批判しながら、最後は消えてしまう。トウェインの他の作品からはイメージできない、ペシミズムに満ちた作品だった。2015/07/07

ふう

11
【ガーディアン必読小説1000冊】#113 訳者あとがきによると、物語と同様にこの書物自体にも『本物』と『複製』の“不思議な少年”が存在するとのこと。本物の『44号』が80年も後で出現したという不思議な話。どちらが本物なのか、もうひとつの『不思議な少年』も読んでみよう。2017/07/19

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