角川文庫<br> マリオと魔術師 - 他一篇 (3版)

角川文庫
マリオと魔術師 - 他一篇 (3版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 158p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784042081029
  • NDC分類 943
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiro

1
表題作のほか一編を収めるが重要なのは勿論不気味な魔術師の話。本編はファシズム発生の心理のような、同調や屈服のアナロジーとして語られてきたと言う。イタリアのリゾート地に巡業に来たマジックショーで魔術師の巧みな言動に支配され言いなりに歩き出したり踊り出したりする観客たち。他者の意志に屈せず拒否し続けることの危うさ、もろさに言及する件りが印象的(78頁)。ある意志の押し付けには拒むだけでなく対抗すべき別の、自身の意志が必要ということか。意志しないということによっては人間は精神的に生られないと言う。2025/04/13

madhatter

1
再読。内容紹介によれば、表題作はファシズムによる「魂の深層に潜む前理性的なものの巧妙な利用」を描いたらしい。確かに人間は深層心理を操られることもあろう。だが、この読み解きが正しいとすると、マリオによる最後の惨劇は、同じ深層心理の中に、それに逆らう確かな力の存在を示してはいないか。また、それは希望であると同時に、このような抵抗しか出来ない危険性でもあるように思える。なお、あまり関係ないが、チポラによるマリオへのものの如き嘲笑や侮辱は、最近のバラエティ番組によく見られるような…私こういう笑いは嫌い。2011/04/19

Auristela

0
子供達はどんな象徴だったんだろう?映画を観てみたい。2014/11/12

H2A

0
これは良い短編。マンはこういうのうまいねえ。

doradorapoteti

0
なんか昔の漢字だらけなので読みにくい。2005/07/10

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