角川文庫<br> ランボオの手紙 (14版)

角川文庫
ランボオの手紙 (14版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 206p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784042015024
  • NDC分類 951
  • Cコード C0198

内容説明

地獄の季節破棄説の真相、アラビアへの逃亡、ブラッセル事件等を中心に展開する天才詩人ランボオの書簡は、彼の生活をなまなましく露呈している。ランボオ自筆の挿絵、陳述書を折り込んだ本書は単なる書簡集ではない。

目次

ランボオの文学生活時代の手紙(学生時代;見者;病者;呪はれたる者)
アルチュル・ランボオを繞りて(「地獄の季節」〈1873年〉破毀説の真相;アラビヤへのランボオの最初の逃亡;ランボオの青年期とその周囲;ブラッセル事件の前夜―ランボオ=ヴェルレエヌ往復書簡;ランボオ作詩表)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かふ

15
高校時代、詩と思しきものを書いていた時期があった。もうそのノートもないのだが、思い出すだけでも恥ずかしくなる詩だった。そして、ランボーを知るのである。ランボーを読めれば自分も天才のような気がした。しかし、ランボーの詩は読めなかった。詩は抒情詩のように自分の心の内を読むものだと思っていた。さらに発展させて物語詩。象徴詩。ランボーはさらに高踏派。詩の成り立ちまで探求していく。ランボーが17歳の時に先生に出した手紙で、すでに高踏派を目指すといい、ミューズ(詩神)が降りてきたと。2022/02/14

東京湾

9
若くして卓越した才能を開花させ、しかし齢二十にして『地獄の季節』を以て文学と絶縁し、やがて砂漠への放浪の末熱病に倒れたランボー。その詩人としての若き日の足跡を辿る書簡集。学生時代からヴェルレーヌとの訣別までに書かれた手紙が収録されており、青き日の溢れる情熱や、自身の詩世界の展望、浪漫主義の考察、そしてヴェルレーヌへの愛憎等々を垣間見ることができる。併録された解説・論評も青年期の遍歴や親との確執、その後の放浪についてなど充実したものとなっており、詩人ランボーの人間像に迫ることのできる、読み応えある本だった。2020/04/15

桜井晴也

3
「彼はそれからマダム・ヴェルレーヌの部屋へ飛び込むや、寝床のうえに無我夢中で身を投げ出して慟哭して叫んだ。/――俺を射ってくれ!/彼は半狂乱のように前後不覚に取り乱しながら、ランボオの手に自分の拳銃を握らせて顳顬にそれをあてがっていた。/――俺を射ってくれ、なぜ射たないんだ。/その時の彼の態度は自分のしでかした事に対する深い悔恨の情にみたされていた。/けれどもランボオは無愛想な様子でいつまでもつっ立っていた。/一八七三年七月十日午後二時の出来事だった。」2012/03/23

ゆうじぃ

2
時代背景もあり、環境もわからず、ただランボオがかなり饒舌に手紙の中で色々なことについて述べていることがわかり、感性だけで詩を書いていたわけではないことはわかった。2021/12/02

fried_bogy

0
マダム·ランボオがヴェルレーヌへ宛てた手紙がある意味一番まとも。彼女と気が合うとは思わないが、彼女がなぜそういう性格になったのか、知りたい気がする…。2017/05/31

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