角川文庫<br> 鷲と虎

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角川文庫
鷲と虎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 592p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041998038
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

1937年7月、北京郊外で軍事衝突が発生。戦火はたちまち広がり、日中両国は全面的な戦争に突入した。帝国海軍航空隊の麻生哲郎は勇んで中国へと向かい、アメリカ人飛行士デニス・ワイルドは中国義勇航空隊の一員として出撃する。上海、南京、漢口、重慶。長江上空に展開する戦闘機乗りたちの熱き戦い。やがてふたりはお互いを、名前を持った敵として意識するようになった…。中国の大空を翔けた男たちの勇姿を見事に謳いあげた航空冒険小説。

著者等紹介

佐々木譲[ササキジョウ]
1950年、札幌生まれ。直木賞候補となった『ベルリン飛行指令』、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞した『エトロフ発緊急電』、日本冒険小説協会大賞を受賞した『ストックホルムの密使』は第二次大戦三部作と呼ばれ、日本冒険小説界に金字塔を樹立。徹底した取材を基に多くの話題作を発表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ

50
筆者のWWⅡシリーズ3冊に比べるとガックリ。1937時の南京侵攻 日米2人の空中パイロットに光を当てフィクションストーリーで語るのは男の美学。麻生は旗本の家だったこともあり、容姿も絡めサムライのイメージを当てた。対するデニスは傭兵から義勇志願と立場を変えて見えぬ相手に士気を燃やす。こんな展開と知ればチョイスしなかったのが本音。投げ出したくなったが、こういう世界もあったのかと読了。パイロットが飛ぶ前夜儀式であった○○を聞いているだけにマリカとのやり取りも薄っぺらくて。筆者はラストの余剰を残すのが定例とは言え2022/03/14

まつうら

30
日中戦争に重ねて、戦闘機乗りのロマンとサムライ魂を描いた作品。日中戦争がドロ沼化していくのは、日本政府に外交センスが欠如しているからで、「ワシントン封印工作」と同様に読んでいてイライラしてくる。でもこの作品の見どころはそっちではなく、戦闘機乗りの麻生とデニスにある。クライマックスは二人の一騎打ちで、パラシュートで脱出したデニスの横を、敬礼して飛び去って行く麻生の姿にはしびれてしまった。「ベルリン飛行指令」の安藤ともちょっと違う、ピンと筋の通った麻生のサムライ魂は、佐々木作品ならではの男くささが漂っている。2022/02/25

MarsAttacks!

8
佐々木譲さんの丁寧な描写で日中戦争の過程すんなりと入り込んでいる感じがしました。日本軍部の情報統制とか傍若無人ぶりには正直嫌気がさしますが、それ以上に主人公たちのロマンある行動に心惹かれ、空戦の描写に興奮する自分がいました。読み応え十分の面白い物語でした。2019/08/10

ALATA

4
日中戦争の概要を知るうえで興味深い作品。★★★2020/05/02

マシンガン

4
戦後秘話三部作と同じカテゴリーに入る作品。戦争を扱ってはいるが、それは「時代」の描写であって、本質は飛行機乗り達の爽快な冒険小説。ムヅカシイことに囚われずに、素直に楽しみたい一編だ。2013/08/25

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