角川文庫<br> 何がどうして

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角川文庫
何がどうして

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  • サイズ 文庫判/ページ数 200p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041986080
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

藤原紀香の過剰な「有難さ」にみるからくり、鶴瓶の「笑い」における単純すぎる欠点、チョイ役CMに出演する河村隆一の「安売り感」、大人になってしまった安達祐実に感じる「不吉な予感」、齢80を越してさらに加速する森繁の進み具合…。テレビ界の「とほほ」を洗い出してきた鋭すぎる批評眼。急逝惜しまれる不世出のテレビウォッチャーによる、最強テレビ批評第6弾。

目次

第1章 テレビ地獄篇(木村拓哉の揺るぎなき「カッコイイ」にあけたい蟻の一穴;本人と世間が共有する藤原紀香=「有難い」の認識;堂本剛を集団子守り「つよチャン堂本舗」 ほか)
第2章 CM煉獄篇(設楽りさ子にタメ口される日常の不条理;知らない幸福と知ってしまった不幸;「サラスパCM」石田ひかりのダンスが私を立ち止まらせた ほか)
第3章 天国篇昨日・今日・明日(齢80を越してアクティブ&プログレッシブ。森繁To be continued.;非日常的な視線「接近」と「凝視」こそテレビの本領;「おとぼけオーギュスタン」に見る真のおとぼけの無償の精神)
E‐mailコラム「昨日・今日・明日」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫丸

13
鶴瓶は面白いのか?の問題提起。核心が「ちょっと待ちいな」にあることを突き止めたのは後世に残る功績だ。堂本剛が松本人志をなぞろうとする際にも、一拍置いて発言を投入するリズムがある(失敗しているが)。ネタ内容を問わず反射的に返す応酬で笑い熱度を上げていく55号的手法には加速の限界があり、後期欽ちゃんは斎藤清六、見栄晴などの天然系のボケリズムにまでスピードダウンした。その完成形態は前川清とのカラみである。鶴瓶のリズム壊しは「腰砕け」であり、シンコペーション効果を生まない。「パペポ」の超絶つまらなさに現れている。2019/12/30

葉芹

11
また読みました。北野井子、藤原紀香が面白い。何よりこのリズムが好き。毒舌の中にある洞察力はよく言われているが、タイムラグがかなりあるのに、面白さが損なわない。そうそう、あの頃はそうだった、浅野ゆう子はB級アイドルだったことも思いだし、森口博子の痛々しさも甦った。ナンシー!今の芸能界書いてファックスしてよ!2013/01/16

葉芹

10
時々、ナンシーの文章を堪らなく読みたくなる。10年以上も前なんだが、驚くべき洞察力。小泉今日子のぶれないキョンキョンぶり。鈴木紗理奈のたち位置、山田邦子のもういいよ。凄い。ナンシー、森繁まだ生きてるよ!徹子も!2012/07/25

sawa

7
★★★☆☆ 「サラスパ」のくだりが最高。「私が買わない分、誰かが買ってる」、それの事を「カー用品とか入れ歯洗浄剤、松任谷由美のアルバム(またはライブ)など」のCMと同じく、サラスパのCMを見ると強く感じるという。確かに「サラスパ」の存在ってずっと認識していたけど、自分の人生には関係ないものだと思っていた。これを読んで気になり過ぎて、検索してみたけど、出てこない。いつの間にか「私も買ってないし、誰も買わない」になってしまったのだろうか。(図)2012/01/23

ぺん

5
ナンシー関が大好きだ。彼女が生きていた頃は、いろいろな媒体の彼女がものす作品を読み散らかしてきたのだが、一度落ち着いて読み返してみようかなと思った。この本は偶然手にとっただけなのだけど。今回手にとった原因のひとつは、上越新幹線の客席にある「トランベール」というJRが出しているフリーマガジンの山田五郎の連載コラムでナンシー関の思い出に触れていたことから。この山田五郎のコラムも毎回かなり面白くておすすめです。2015/09/27

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