角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 無限の世界観「華厳」―仏教の思想〈6〉

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無限の世界観「華厳」―仏教の思想〈6〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041985069
  • NDC分類 180.8
  • Cコード C0115

出版社内容情報



鎌田 茂雄[カマタ シゲオ]
著・文・その他

上山 春平[ウエヤマ シュンペイ]
著・文・その他

内容説明

インド圏で成立した大乗仏典の中で、最も壮大な『華厳経』にもとづき、唐代の中国で開花した華厳宗。日本でも東大寺を建立した聖武天皇や、明恵上人に影響を与えてきた。仏教思想の中で大きな位置を占める、その「無限の世界観」とは何か?華厳宗の複雑な教義をやさしく解明し、その現代的意義を思索する。

目次

第1部 華厳思想の本質(華厳思想の形成;華厳思想成立の基盤;華厳思想の至境;華厳思想の役割)
第2部 『華厳経』の特徴(塚本善隆;鎌田茂雄;上山春平)
第3部 華厳思想への道

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

56
中国で成立した華厳宗とその思想についての本。『華厳経』の教えに基づき、唯識や中国独自の老荘思想を包容して絢爛精緻な華厳宗とその哲学が成立し、その難解な哲理がより直截な禅に取り込まれていくという流れが思想と絡めて語られます。印象に残ったのは、すべての事物は相即円融、一即多、多即一であるという思想。この多とは”仏のいのち”、つまり衆生は本来仏だということで、事物はすべて「すばらしい宝をみずからのなかに秘めている」。そして「本来ほとけであるからこそ」行いを修めなければならない。その考え方がとても心に残りました。2019/10/31

南北

36
岩波文庫から「華厳宗入法界品」が出たので、予習のつもりで読んでみました。本書は三部構成で歴史的経緯や対談、西田幾多郎の「善の研究」などさまざまな切り口から華厳の教えを明らかにしようとしているので、どこから読み初めてもいいと思います。華厳宗の特徴は、凡夫がほとけになるのではなく、最初からほとけなのだという考えです。則天武后の時代に頂点を迎え、日本では東大寺の大仏開眼をしたインド出身の菩提僊那が華厳経の読誦に優れていたなど意外なつながりがあり、興味深く読むことができました。2021/08/31

みねたか@

33
緊張・動揺しやすく迷い心が絶えない私。いつからか原始仏教,般若心経など仏典周りをうろうろしている。今回は「華厳」の扉を叩く。本書は華厳経の成り立ち背景そして教えの神髄について解説いただいたものだがやはり深い。表面をなぞる読書にとどまった。浅い理解承知で,華厳の現世の生きとし生けるものすべてを貴いものとして衆生救済を説く温かい教えに魅力を感じた。また,東大寺が日本における華厳宗の総本山であることを知り,改めて聖武天皇が大仏建立の詔に込めた祈りに思いを馳せる。もう少し周りを徘徊しよう。2020/03/24

俊介

22
角川『仏教の思想』シリーズ、読むのは4冊目。テーマは「華厳」。華厳宗のお寺と言えば東大寺。奈良の大仏様は、華厳経に出てくる仏様。日本一有名なお寺であり仏像なのだけど、それらのバックボーンとなった「華厳の教え」については、あまり知られてない。とにかく難しいんです。私もこのお経自体は読んだことないし、多分読んでも途中で挫折する。本書を読んでも分かったような分からないような…。ある種の哲学書であり、ポエムなのかなという印象。ただ、ひとつ明確に理解できたのは、この教えの中にある、徹底した、存在の肯定。2022/07/03

no.ma

20
華厳思想を初めて噛み砕いて書かれた第6巻は、松岡正剛が第1部を何度も読んだといいます。そして華厳思想の深遠さにたじろいだそうです。私なんかが一読して理解できないのも当然のことですね。華厳は、現実のなかに真理を見いだそうとする現象絶対論の系列のなかで、行き着くところまで行った思想形態です。天台との違いは性起説をとるところ。凡夫はもともと仏の命からでたものだとします。いわば絶対信のなかに安住する底抜けの楽天思想です。日本仏教において華厳は禅の中に形を変えて生きつづけています。2022/01/01

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