内容説明
日本中が注目した「ガン告白会見」の直後から、逸見氏とガンとの過酷な戦いが始まった。検査、手術、抗ガン治療など次次おしよせる苦難に打ち克ちながら、自らの「生と死」を真摯に綴った、愛と涙の病床日記。突然立ちはだかる病・死とどう向き合うべきか、最善の治療とはなんなのだろう―。超人気司会者の、誠実で懸命な最期の日々をたどり、「命」の処し方を問いかける感動の一冊である。
目次
ガン再発す(ガン告白会見;熱い激励;生還への闘病日誌;手術―取れるものはすべて取った ほか)
まあちゃん、ありがとう(愛はパパの子;暗黙の了解―深刻な話はしないで;昭和四十三年、夏;「きみは家を守りなさい」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
有坂汀
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本書は1993年12月25日に進行胃癌(スキルス胃癌)で他界されたフリーアナウンサー、司会者など多彩な顔を持っていた故・逸見政孝氏の闘病記です。僕は逸見氏が日本テレビ本社(現:日本テレビ放送網麹町分室)内2階の大型ホールで 「病名は……癌です」と振り絞るように行っていた当時の記者会見の様子を現在でも忘れることはできません。多くのテレビ番組に出演し、頂期であった逸見氏の死は芸能界はもちろんのこと、日本全体に大きな衝撃を与えました。最期までアナウンサー魂を貫いた逸見氏の意志に心から哀悼の意を表します。合掌―。2024/07/22
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