角川文庫
静かな黄昏の国

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041959053
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

環境破壊と貧窮のうちにゆっくりと滅びつつある近未来の日本。老夫婦が辿りついた理想の“終の棲家”とは(表題作)。現在・過去・未来にわたり、すべての生きとし生けるものに等しくやってくる終末の風景を、時に叙情的に、時に黒い笑いを交えて直木賞作家は描き出す。もしかしたらそれは、明日のあなたのことかもしれない―甘美な破滅と残酷な救済が織りなす、8つのものがたり。

著者等紹介

篠田節子[シノダセツコ]
東京都生まれ。東京学芸大学卒業。1990年『絹の変容』で第3回小説すばる新人賞を受賞。97年『ゴサインタン』で第10回山本周五郎賞を受賞。同年『女たちのジハード』で第117回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

103
タイトルの美しさが作品の恐怖を引き立たせている。これからの日本を・・・そして地球を示されたような気がする。ありえないようでいて、知らないうちにその波にのまれてしまいそうな恐怖を覚える。こうして何事もなく読書三昧に明け暮れて平和な暮らしをしている反面、足元の砂がサラサラと崩れるようにこの平和が失われていく。その時私はどう対処できるだろう。今、暮らしの中に踏んではいけない地雷のスイッチを埋めながら暮らしているのかも。篠田さんの筆には、本当に起こりうる予言なような力がある。2013/03/25

Take@磨穿鉄靴

61
面白い。「絹の変容」を読んでから篠田ファン。娯楽小説はこうであって欲しい。これは短編集だけどどれも楽しめた。表題作はちょっとシャレになってない感あり。衰退した日本の惨めな状況が妙にリアル。多分そう大きく変わらない未来がこのままだと訪れる気がする。ホワイトクリスマスはもう少し違うエンドを期待していた。想像していた「このルートはありがちだから無いな」と思ったエンド。世話焼きの元カノの思惑が絡んでれば良かった。★★★☆☆2019/05/10

Take@磨穿鉄靴

44
再読。表題作が読みたくて本棚から取り出す。まず表題作から読む。前回読んだ時よりリアリティが増す。コロナで経済が致命的なダメージを受けていたりしている現状から作中の息苦しい閉塞感も以前より強く感じた。登場人物は静かに黄昏れててくれたけどリアルならもっと混乱して取り乱すのではと思われる。表題作以外も良作揃い。今週来る友に貸そうと思う。★★★★☆2020/08/06

RIN

21
ここでレビューを見かけて読んでみた94~2001年に書かれたホラー短編集。才能への渇望、モノや人への執着がもたらす狂気をテーマにしたものが多く、誰にもあり得ないとは言えない怖さがある。が最も秀逸なのが系統の異なる表題作。これは本当に本当に怖い。10年以上昔にこのテーマで書かれていたことも怖さを助長する。原発を推進することも脱原発で廃炉にすることも等しく恐ろしい現実を伴うことを、原発を始めてしまった日本を含む国々は考えなくてはいけないのだ、と、おそらく書かれた時点では想定していなかったであろう感想を持った。2012/08/31

さとみん

12
作家の想像力というのは本当に・・・。書かれたのが10年以上前ということを考えると余計に怖い話がいくつか。特に表題作はリアル過ぎて、遠くない未来に現実化してそうです。そして『小羊』も似たような発想をあちこちで見かけるので、こちらも遠くない時期に実現しそうだなあ。金と権力のある人間の行きつく先はだいたい同じなのかも。2013/04/05

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