角川文庫<br> 昭和二十年八月十五日 夏の日記

角川文庫
昭和二十年八月十五日 夏の日記

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 394p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041953013
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

本書に集められた日記の大半は、他人を意識しない、個人の記録である。生々しい臨場感に溢れている。黙々と生きてきた庶民の日記を重ね合わせて読むとき、昭和二十年八月十五日の全体像が浮かび上がってくる。

目次

プロローグ 夏の日記
第1章 最後の空襲
第2章 大東亜共栄圏の崩壊
第3章 ドキュメント玉音放送
第4章 学童疎開と子供の目
第5章 生活者の記録
第6章 兵士の日記
第7章 銃後の女たち
第8章 帝都、灰燼に帰す
第9章 広島の記録
第10章 地方の様々な敗戦
第11章 教育の場で
終章 八月十五日

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobody

12
当時は日記にすら警察の統制の手が及んだ。「背筋をのばして筆をとった。そしてこう書いた。――皆泣いた。『皆泣いたと書いてありますけど、実際には泣いていませんでした。私も泣いていません。一瞬、こう書いておいた方がいいんじゃないかと思いました。形を作るというのでしょうか、いつの間にか教えこまれていたんですね』」(大竹勉)。推して知るべし。「墓への道々逢う人も何だかほっとしたような気持なり。しかし口では『大変なことになったなあ』『ほんになあ』と沈痛にいい合っている」と平林たい子は書いた。圧巻なのは徳川夢声の日記。2018/08/22

ikedama99

7
夜に少しずつ読み、最近ずっと読んでいた本。日記を読むのは好きだが、この「8月15日」のみにターゲットを絞った本、NHKの終戦50年に関わっての番組作成がスタートらしい。かなり前に1回は読んだ記憶があるが、内容はほとんど覚えていないので、今回はインパクトを大きく感じた。特に、章立ての軍人および女性の部分と教育関係の章が印象に残る。当時の教育の姿が見えてくる部分でもある。今年はさらに30年が経過して終戦80年となる。日記を書かれた方の「いつの時代にも戦争を始めるのは、その国の政治家です」の言葉は重く感じる。2025/01/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/623359
  • ご注意事項

最近チェックした商品