内容説明
神秘と謎に包まれている、OLのバックの中身。そこは、女のプライバシーそのもの。たとえ親友同士でも、決して覗かせないという暗黙のオキテがあるのです。それでも、こっそり見せてもらったら、いろんなことがわかってきたりして…。スケジュール帳や診察券、たばこや英会話チケットなどなど、ふつうのOLなら必ずバックやロッカーに潜ませてる“モノ”たちを通して、女なるものの本性と「おんなの時代」の正体を探ってみた、超面白エッセイ。
目次
第1章 毎日おひとつ(パンスト;スケジュール帳;ラインマーカー ほか)
第2章 とりあえずおひとつ(紙クズ;宝くじ;名刺 ほか)
第3章 ここぞにおひとつ(出欠ハガキ;祝儀袋;スライド ほか)
第4章 やめられずにもうひとつ(アセロラ;コアラのマーチ;みやげ ほか)
第5章 …ま、ええがな(ぬいぐるみ;迷い玉;旅のカバン ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のんき
1
H6.11.25初版
たっきー
0
20年以上も前の作品。ひとことで、バブル。死語もたくさん。ただ、かわいいに関する考察とか、今でも生きているなぁと思う事柄・文化についての記述については納得。2014/06/11
ねてた
0
バブル期のOLの生態を彼女らが日常何気なく使っていたモノを中心に描いたエッセイ。作者が私大バブル期上智卒のバリバリのキャリアウーマンということもあってか、文章の所々が煌びやかで浮世離れしていて鼻につく。モノが溢れる現代社会において、複雑な人間関係の葛藤をモノとの関係に巧みに置き換えて考察する手法はエッセイでは斬新だと思った。モノの伝えるメッセージ、シンボル性から伺える当時の風俗や思想の潮流はさすがバブルと言ったところ。2013/02/04