角川文庫<br> 相続人の妻

角川文庫
相続人の妻

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041942147
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

兜町の名門証券玉文グループは相場師玉木文吉が一代で築き上げた。彼は子供たちを官僚、財界人と結婚させることで閨閥を作り上げてきた。文吉亡きあと、長男・由晴がグループの中心企業玉文証券を、弟の耕司は系列の玉文産業を引き継ぐ。やがて、玉文証券がバブル崩壊の不況下、損失補填などで経営危機に陥る。再建をめぐって優柔不断で責任逃れに終始する由晴と、協力する代わりに迅速な対応と経営責任を問う耕司が対立。これに名家の出を鼻にかける由晴の妻典代が絡み骨肉の内紛劇となる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まつうら

23
「相続人の妻」という作品なので、妻が何か悪いことをしそうな雰囲気だが、いちばん悪いのは夫の由晴だ。由晴が会長を務める玉文証券がつまずき始めたので、弟の玉文産業に支援を頼みに行くが、会社がうまくいかず疑心暗鬼になっていた由晴は、弟のことが信じられなくなる。それからの由晴はどんどんだらしなくなり、ついに3か月も会社を放り出してしまう。。。この由晴は、城山三郎「百戦百勝」で描かれた春山豆二の長男であり後継社長にあたる。豆二の立身出世物語が立派だっただけに、とても残念。2022/01/19

sirahane

4
城山三郎「百戦百勝」の続編。作者は清水一行。親から相続した会社を対照的な性格の二人に息子がどう引き継で行くか、またそこに気位に高い長男の妻・典代が絡んでくる。次男・耕司の「私たちは創業者から会社を預かっただけ。上場した会社は個人の物ではなく、株主の物、従業員の物なんです。」・・・ここがとても印象に残った。面白く一気に読み終えた。2013/05/30

カープ坊や

2
図書館にあったので 思わず借りてしまいました。 15年振りの再読 私の愛読書 城山三郎さんの「百戦百勝」が、モデルの山崎種二さんが、一代で築き上げた山種証券を 息子と その嫁が、潰してしまうなんて! 当時は、衝撃の作品でした。 2012/09/07

ハーブ

2
相続後の話とおもってたら違った ここまで駄目な2代目もいないとは思ったけどなんか共感してしまった 以外とみんなの内面に潜む本音な気がするな〜 ここまで幼稚に自分に素直にさせてくれる妻に憧れと反抗がでてしまう 思春期だね2012/04/03

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