内容説明
一九二三年・上海―第一次世界大戦後の長びく不況の中で、中国巨大市場進出を目論む列強各国がひしめきあう混沌の都。上海に渡り15年、紅真吾は32回目の誕生日を間近に、貿易公司の倒産を決意した。無一文となった紅は、最後の晩餐の席で重慶から高価な豚の毛を買い付けるという一攫千金の話を持ちかけられる。だが重慶までの揚子江数千キロの旅には、数々の難所、難敵が待ち受けている…。生死を共にする無頼な大陸浪人たちとの出会い、恐るべき土匪・軍閥との戦い。広大な中国大陸を舞台に展開する大冒険小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
東森久利斗
2
むせるような男の汗、大河の匂い。男達の思いと思惑を乗せ船は行く。果たして行き着く先は、地獄か天国か?2013/10/20
ゆり
2
再読。こういう冒険してみたかったな~と呑気に思う。2010/08/16
貴船綏子
1
ちょっと意外な終わりだった。。。。こういう話だったのかー。2017/04/15
ma-no
1
これは傑作! 冒険小説ファン、ラノベ好きにもお薦め。2002/03/08
megabomb
0
破産した主人公が豚毛の買い付けで再起を図るため、癖のある同行者たちと重慶へ向かう冒険譚。絶対裏切りそうだなって思った人物がそうではなったりします。 お船ポイント:重慶へ向かうまで乗っていたサンパン2025/05/24