内容説明
蝋人形館の妖物。夜歩く木馬。ハイウェイを疾走する屍体。人狼の密かな欲望。不死者のパノラマ視…。ホラー・ムーヴィーや怪獣特撮映画の洗礼を受けた現代の異色作家によるビザールでフリーク・アウトな怪談集『異形博覧会』待望の第2弾。ハロウィンのLAを襲う悪夢「黒とオレンジの夜」、異形の昭和史を描く「最後の主役」など、短編&超短編全30話を収録。地獄の興行師が腕によりをかけた戦慄のファンハウス恐怖館へようこそ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
210
著者・井上正彦氏は、星新一氏の”ショートショート・コンクール”にて優秀賞受賞して作家デビューする。短編・掌編のホラーを得意とし、本書も6部構成に分けて、30篇の作品によって編まれている。私感による本書の特徴として、「クトゥルフ神話体系」の系譜に連なっている作品群といえるかもしれない。所々にそれらしい描写が散りばれられている。また、全体的に有名なホラー作品のパロディー的要素が満載されていて、分かる人には理解できるような……、思わずニヤリとしてしまう作品も多い。実にホラー好きな読者を喜ばせてくれる一冊。2021/05/19
5〇5
6
古今東西のホラーを漁り尽くした著者ならではの作品集なのだろう ♦全30編のショートショートと短編は、闇の万華鏡を覗き込むがごとく、多彩で煌びやかである ♣著者自らが恐怖館の主人として、楽しみながら執筆しているようだ ♥ただし、30年前の作品であり今となっては古めかしくもマニアックな素材も含まれている ♠怪奇幻想の小説や映画が好きなホラーフリーク向けと言えるかもしれない。2024/08/05
千景
2
一つ一つがショートショートなので隙間時間に読めるのありがたかった〜 これも借りた本です シャドウ・ボクサーが好きだったな なんか名前見たことあるなぁと思ったら異形コレクションの人だ…皆川博子の書き下ろしがあるって買ってたわ……2021/07/31
ニョンブーチョッパー
2
○2001/12/13
やまちゃん
1
ショートショートがほとんどなので、少しづつ時間を使って楽しめたのがよかったですが、後半は一気読み!凄く怖いもの、童話をロマンチックホラーに仕立てたもの…バリエーションの広さはさすが井上氏。タイトルでもある最終話「恐怖館主人」にはゾクゾク!一番面白かったのが「シャドウ・ボクサー」。現代のお話なのに古代神話も絡まり、衝撃のラストにうわぁ~、そういうことね(汗…)としんみり。このシリーズも残りあと1巻。最終の第3巻にも期待大!です。2013/12/02
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