内容説明
どんなに気高く、美しいお姫さまにも、なくてはならいもの―その名は“トイレ”。ふだんは薄絹のベールに包まれていた、やんごとなき姫君たちの秘められた私生活。貴婦人たちが使ったトイレからお風呂、化粧法やランジェリー、夜の過ごし方など、華麗なるひとびとの私生活にまつわる奇想天外なエピソードを軽やかに綴った、西洋かわや物語。
目次
1 華麗なる方々のトイレ事情
2 国王もウサをはらした浮世風呂
3 歴史は夜つくられる
4 下着に隠された世界史
5 あくことなき美の探究
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
50
タイトルに「トイレ」とあるけどもうちょっとオブラートに包んでいるかと思ったらかなり露骨でビックリ。2021/08/31
とんこ
23
中世ヨーロッパを中心にした、トイレ、セックス、化粧などあらゆる尾籠な話の雑学集。ヴェルサイユが糞尿まみれってのはたまに聞く雑学ですが、ああいった好奇心をそそるネタが次々と。ただそれぞれのネタは深掘りされないし、出典も明示されないので、へぇそんな話もあるんだくらいの気分で読む方がいい気がします。面白かった。2024/10/25
雪の行者山@加療リハビリ中
12
トイレの話だけでなく、いろんな話の蘊蓄があって興味ぶかかった。たとえば、平塚らいてうといえば…「青鞜」、名付け親は森鴎外だけれども、この『青鞜』が人物を表しているとは知らなかった。どんな人物かを知ることによって、鴎外が、らいてうが込めた思いに少しでも近づけるような気がして…こういうこねた?蘊蓄に少なからぬ興奮を覚えながら読み進めました。気になるのは、かの地では今も「青鞜」を表す人物は「ジェンダー」の先進者として尊敬されているのだろうか?だったりする。いや、トイレネタも充実してますよ。2017/03/05
さくちゃん
10
トイレの話だけではなくてお風呂や下着、化粧などにまつわる小ネタも盛りだくさんでした。昔のヨーロッパの宮殿は排泄物の臭いと強烈な香水の匂いとで想像しただけでも頭が痛くなりそうです。。2015/01/28
りー
8
主にヨーロッパ諸国の歴史における下系?事情の雑学を列挙した本。巻末に挙げられた本を見ると二次流用も多いのかな、という感じ。お食事前に読むのはおすすめしません(-_-;)。話があちこち飛び、読み終えてもあまり内容が頭に残りませんでした。が、平安期の姫たちが、あの髪と衣裳をどうやって処理してトイレを使ったのか、読めたから良し。とりあえず、トイレットペーパーが詰まる心配もなく、暖房便座&音姫&ウォッシュレット&パワー脱臭機能つきの洋式トイレを使える現代日本の家屋に改めて深い感謝の念がわき起こったのは事実。2018/10/12
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