出版社内容情報
懐かしく微笑ましい妖怪ワールド
貸本まんがが主流だった時代に描かれた、水木しげるの代表作『ゲゲゲの鬼太郎』の原点ともいうべき作品を完全収録したシリーズ第3弾。ゲゲゲとも違う鬼太郎やねずみ男が描かれている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
49
ネズミ男の性格と生態がよくわかる第三巻。「人が困っている時に助けないのが僕の趣味」。ネズミ男の皮膚の粉に触れるとウルシにかぶれたようになる。汚い。ネズミ男の服を着ると麻疹(はしか)になる。汚い。/偽鬼太郎と鬼太郎を召使いにする話だけど、鬼太郎はともかく偽鬼太郎はネズミ男の仲間じゃなかったのか!でもネズミ男の全く人間性のなさは逆にに面白い。2019/10/21
チョコ
47
図書館にて、2巻が蔵書にないので飛ばして借りたところ、続きものではなかったので問題なく読めた。鬼太郎なかなかの悪い子で、ねずみ小僧も然り。でも憎めない感じがいいなと。2024/01/14
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
33
鬼太郎がタバコ吸っていたり、結構、出てくるメンバーは悪役な感じで突っ込みどころ満載。トランク永井(フランク永井)や大空ひばり(美空ひばり)、坂本九(そのまま)も出てくる。2019/07/24
OHモリ
18
・「ゲゲゲの鬼太郎」とは別次元の不気味な墓場鬼太郎シリーズ。「水神」との闘いのストーリーなのだけどフランク永井や美空ひばり、坂本九をモデルにした登場人物が出てきて昭和だし、お金や恋愛なんかのいつの時代にも共通の卑近なテーマが重くもなく軽く絡められていているのが水木しげるワールドなのかな? ・「水神」よりもわき役妖怪「物の怪」のキャラクターが面白かった。「吸血木」というのも独創的?やはり水木しげるワールド。2023/09/19
あび
8
主要メンバーであるキャラクターがあっさりと死んでも、それを特に気に留めることもなく淡々と話が進んでいく。水木さんの戦争体験が、この感覚を生み出しているのだろう。2017/03/15