出版社内容情報
従来にない自由な視点から現代女性の心理を捉える恋愛小説の第一人者の傑作選。
内容説明
結婚を焦るあまりに社内の男二人に同時に秋波を送り、手痛いしっぺ返しを食らう25歳。気ままに男を捨ててきたはずの自分が男にとって都合のいい女にすぎなかったことに気づく26歳。去ってゆく恋人の後ろ姿に打ちのめされながら、それでも仕事にのめり込んでゆく32歳。泥沼の関係が妻子ある恋人の精神に変調をもたらしていることを知り、別れを決意する34歳…。25歳から34歳までのヒロインが織りなす九つの恋愛模様。胸にしみこむような切なさと熱い想い。極上の恋愛傑作選。
著者等紹介
藤堂志津子[トウドウシズコ]
1949年、札幌生まれ。広告代理店勤務を経て、作家活動に入る。直木賞候補作『マドンナのごとく』でデビュー、『熟れてゆく夏』で第100回直木賞受賞
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感想・レビュー
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たつ
1
恋愛小説を読みたくて軽く手に取った。憧れるものだが、壊れやすく、温かいものだが、ちょうどいい加減にはなかなかならない。人柄の数だけ形もあって、とてもじゃないが一筋縄ではいかない。くたびれてしまいそうだ。だけどまたそのうち手に取るかも。2014/11/08
とも
0
悲しい女性のラブストーリー2015/08/22
sako
0
藤堂志津子は札幌出身で、大通、麻生、平岸など馴染みの地名が出てくる。25~34歳のオトナの女が主人公の恋愛短編集。「グレーの選択」で、主人公が相手のためにとった身の振り方、その優しさ・葛藤にはジワッときた。2012/01/04
山内正
0
バスタオルを巻きベットに佐村は眠ってる 椅子に腰掛け煙草咥え火をつける 煙吐きながら佐村の白い足を見る 関係して一年シャワー浴びる間に眠ってる 五十五だ二十二も上 残暑のせいなのか 二杯目の酒で呂律が回らない もう今日限りとメモしょう 何人もの男と寝た気晴らしに寝た 恋人と思ってたのか? 別れたい! 静かに暮らしたい!2024/07/14
山内正
0
残業と日曜出勤で明日の会議の発表に 十六日前奥島に電話した 喋り方が違う側に女がいるバスルームに翔子の歯ブラシがない 上司の勧めでどうしたらと見合いをして 挙式が決まってる 数ヶ月前から彼女と部屋で過ごしてた この五年間ずーっと君のペースでやってきて 全身の震えが止まらず公園のベンチに 自分の迂闊さを笑う 甘い物食べなかったのに冷蔵庫にケーキが 二年間プロポーズ待ってと言い 優しさが待ってくれると思っていた 彼女と会い詳しく事情を言われ呆然とした 君に謝りたくてと現れた彼に返事出来ずに 立ち去った2024/06/01
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