内容説明
あのときも、こんなふうにして、タンポポの雪が降っていた…。甘美な恋の思い出と、裏切りの痛みをたどりなおす、グレイハウンドの旅を描いた表題作「タンポポの雪が降ってた」をはじめ、誰もが胸にいだく、せつない想い出の数々。変わらないと思っていた幸せの脆さ。ふとした感傷が、時をへだてて突きつける人生の哀しみ。再会と、ほろ苦い別れ。日常を抜けだした先で見た夢の終わり…。時を悼み、心の詩を奏でる珠玉の七篇。
著者等紹介
香納諒一[カノウリョウイチ]
1963年横浜市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。91年「ハミングで二番まで」で第十三回小説推理新人賞受賞。『時よ夜の海に瞑れ』(文庫版『夜の海に瞑れ』)で長編デビュー。99年『幻の女』で第五十二回日本推理作家協会賞受賞。ハードボイルド・冒険小説から端正で切ない持ち味の短編まで、独自の世界を描く実力派
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねぎまぐろ
2
★★★2022/06/13
takaaki
1
「不良の樹」がよかったです。星3つ。2015/04/18
てと
1
題名にもなっているタンポポの雪が降ってたを含む数話の短編集。 18歳の私にはあまりわからない話もありましたが、不良の樹はお気に入りです。 タンポポの雪が降ってたという題名からもしかしてとは思っていたのですが、やはり、高校2年生の時の現代文の問題集に載っていた物語だったので、とても嬉しく感じました。 全体的には私には少し難しかったのかな?と思いました。2015/01/29
ひねもすのたり
1
オッサン泣かせです。2008/08/04
KJ
0
目が滑る……。別れはどこにでも転がっていて誰にでも平等ですね2012/11/17
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