内容説明
作詞家として杏里に数々のヒット曲を作り出してきた著者が、その中から海にちなんだ作品を主題に恋愛の機微を繊細に描く。気ままな彫刻家との不安定な愛に身をゆだね、その孤独を受け入れることを南の島で決意する表題作や、青く美しい海を前に、死んだ恋人であるサーファーとの永遠の絆を感じる『GIRLS IN SUMMER』等―恋することの至福と悲しみを実感させる、せつない恋愛小説集。
感想・レビュー
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風待ち人
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この本は約20年前に読んだ本であり、20数年後の年齢を重ねた今再び読んでみた。著者の吉元由美さんは当時、杏里のヒット曲の多くを作詞していたヒットメーカーであったが、当時も今回も感じたのは時代を感じさせない素敵な言葉があちらこちらに散らばっているということだった。小説家ではなく作詞家の方の言葉のひらめきにとても共感したことを思い出した。各作品の主人公たちと同年代の20代の時に感じたリアルな気持ち、そして20数年後に感じた気持ち・・・「幸せになろうと思ったら、きっとなれるよ。」2015/05/10
あさみ
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★★★☆☆2010/01/18