内容説明
木立ちに囲まれた静かなペンション“三人姉妹”。名前の通り、八重子・薫・沙江の三姉妹が切り盛りする、小さいながらも評判の良いペンションである。ある日、ペンションの常連客・谷口誠二が何者かに殺害された。谷口はセールスの出張でこの町を訪れるたびに“三人姉妹”に泊まっていたのだ。この狭い町で、いったい誰が谷口をそれほど憎んでいたのか―?閉ざされた人間関係と、そこに隠された愛憎を描き出す長編サスペンス・ミステリー。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール読物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
51
両親の遺産によって経営しているペンションの「三姉妹」。 その名の通り残された3姉妹で経営されているが、利用者が殺されたことにより、村をはじめ関係者の裏が暴かれていく。 同性愛や不倫に加えて、盗撮など、泥沼な話題ばかりだが、そこは赤川さんなので作風的にはライト。 まあ散弾銃が使われた時点で犯人の予測は付きやすいが、複雑な人間関係がいかにして消化されていくかが見どころ。2024/05/07
coco夏ko10角
23
内容紹介ちょろっと読んだときは三姉妹探偵団で…なんて思ったけど、この内容はあのシリーズではできないな。狭い町で事件が起こると話の伝わり方や影響が都会よりも。2018/10/22
yuries
5
やばい、赤川次郎作品好きだ。 ミステリィなのに読みやすい2011/04/17
kaizen@名古屋de朝活読書会
3
どこにも「楽隊」は現れない。 健康食品を売り歩く販売員が殺されるところから始まる。 販売員が宿泊していた「三姉妹」というペンションが主な舞台となる。 三姉妹とは八重子・薫・沙江で、長女が切り盛りしている。 小さな街の人間模様と、街からでかけていた販売員の家族の人間模様が重なり合い、 共鳴とうなりを興している。 前に進めるような「楽隊」は、三姉妹のことだろうか。2011/08/16
riritonton
3
人間の心理をうまく表現されていると思います2008/09/17