内容説明
山間の小さな町に住む高校二年の布悠子は、学校からの遺跡掘りの帰りに見知らぬ男を目撃した―。ところが、その日を境に身辺で微妙な異変が起き始め、ゆっくりと迫る何かに怯える布悠子はやがて誰もが信じられなくなり、逃げ場を失ってゆく…。封じ込めたはずの、しかし拭い去れない“過去”が日常を脅す恐怖を新感覚で描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
224
やっぱり赤川次郎氏の次の作品も手に取ってしまいました。本作の内容もソツなくまとめられていて、ミステリーでもホラーでもエンターテイメント作品群は、すでに同氏はレジェンド的な存在になっているのではないだろうか? 時にホラーとミステリーは、同じ様な物語構造から成り立っていて、大きな差違は、概ね物語のラストが収束に向かっていくか、逆に破綻していくかの違いだけといえる。2021/06/23
kaizen@名古屋de朝活読書会
97
昔の3人を結びつける話。 恐いと思うとよけいに恐くなる。 赤川次郎の恐怖小説は,うすら恐いという感じだろう。 幸せいっぱいでないだけに不憫なのかもしれない。2011/04/28
coco夏ko10角
22
小さな町に住む布悠子、遺跡堀りの帰りに住人ではない見知らぬ男が最寄り駅で降りたのを目撃し…。しょうもない大人ばかり、まともなのはいないのか(しかしこの話でまともな大人が登場しても実はその人は…な展開になってしまいそう)。後味が悪いしオチもなんだか。2023/07/26
星落秋風五丈原
18
山間の小さな町に住む高校生布悠子。遺跡発掘の帰りに見知らぬ男を目撃したことをきっかけに彼女を取り巻く日常は変貌していく。ついに殺人事件にまで発展。封印された過去の犯罪が蘇り、死者が復讐する。1993/05/02
nico.pp1
15
不倫のオンパレード。不誠実過ぎる大人達にげんなりしました。2014/09/12
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- 和書
- PSYCHE 星海社文庫