感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かっぱ
28
この作品の中では「芸術なんて所詮忘れ去られてしまうもの」という言葉と、「人はいなくなっても芸術は残る」という二つの矛盾した言葉が語られる。ばるぼらに愛されたら、どちらの言葉が真実となるのか。2015/02/23
まると
21
面白過ぎて読み続けてしまうので、命日にしか手に取らないことにしている手塚治虫。今年は映画化されて話題になった「ばるぼら」を一気読み。芸術性を追求するうちに精神に異常を来した一作家の倒錯の物語といったところか。展開が早い上に謎が多くて二度読まずにはいられない。バルボラは一体何者なのか。主人公の作家が頭に描き出した、たぶん他人には見えない幻想なのだろう。最後にホフマンの幻想小説の現代版と手塚自身が記している。それも読み解くヒントなんだろう。筒井康隆ならぬ筒井隆康が出てくるが、手塚と親しい間柄だったのだろうか。2025/02/11
Miss.W.Shadow
4
しかし手塚治虫が、こんなマンガばかり書いていたら売れなかっただろうなぁというのは興味深い。ギリシャ神話のポリュムニアーとブードゥー教を結び付けた所は無理やりな気も。2010/10/12
栄吉
3
★★★☆☆ 映画を観て再読。色々な感想があると思う…。2020/11/28
キリコ
3
前半ですが、ムネーモシュネーの『芸術というものはまずしいものさ ぜいたくのつくるもんは芸術じゃない 商品というものだよ』の一文がすばらしい。2014/11/30
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