内容説明
血色の憧憬が生んだ、グロテスクなまでに美しい言葉の破片。各界から絶賛を浴びた大槻ケンジ戦慄の処女詩集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
『よ♪』
38
詩集です。独特な世界感。時にやさしいですが全体としては"屍臭"を感じる作品。("詩集"だけにっ!)気に入ったフレーズ、ひとつご紹介します。『猫にはみんな/当りとはずれがある/小さな舌の裏/それは書いてある/僕の子猫/やっぱりハズレたけれど/仲良くやろうね』やさしい感じですね。今日の気分だとそうです。W杯初戦、コロンビア戦勝利記念ですから♪2018/06/19
アノニマス
8
曲を殆ど聴いたことがないので普通の詩集として読んだのですが、バンドが全盛期の頃に10代だったら確実にめちゃくちゃハマっていただろうなと思いました。タイトルだけ見ると「これでいいのだ」「高木ブーの伝説」など面白おかしい印象なのに内容はわりとシリアスなことに驚きました。2023/03/10
あなた
7
オーケンが高校時代の青春だなんて、そんな俺はまるで高木ブーのやうだよ2009/07/10
なつのおすすめあにめ
5
筋肉少女隊の歌詞としてではなく、大槻ケンヂの詩として。そしていくつかの掌編小説。オーケン、いいよなぁ。2017/05/16
Ernest
4
いつもは曲をランダム再生して、ふと良いなと思ったらオーケンの歌詞だったという風にしてしか歌詞に注目したことは無かったけれど、こうやって詩だけ並べて読んでみるのも良いものだ。歌詞を読んでから曲を聴いてみると、「ああ、そうだったのか」と気づくこともあり、オーケンの言うように「この詩にメロディがつくんだよ。笑っちゃうでしょ」という曲もあり。歌詞だけ読むとわけわかんないなと思うものも曲で聞くとその世界に入ってしまう。わけわからなくても感情が動く歌詞が多い。どうしてこんなこと思いつくのか。やっぱり好きだな。2017/04/06