内容説明
「プリティ・ウーマン」は男性へのセクハラ映画と喝破し、フェラガモの靴は膣の締まりが悪く見えると警鐘を鳴らし、イルカの顔はかわいいが別に笑っているわけではないと事実を語る。世にはびこる「けなしてはならじ」の烙印を押されたブランドたち。見る者に思考停止を起こさせる禁忌をバッタバッタと斬りまくるヒメノ式エッセイの真骨頂。
目次
第1章 ブランドの烙印―どろりとしているからサラリに憧れ、サラリとしているからどろりに憧れる(ブスに希望を与えた功績;それでも地球はまわっているのだがなあ、と宗教裁判でつぶやいたガリレオのように、それでもヴィヴィアンはイヤなんだけどなあとつぶやく ほか)
第2章 やっかいな自意識―女には自意識がないと、ある男性作家が昔言ったそうだ(イルカに乗った少年;少年に大志を抱くな ほか)
第3章 意義あり!―「いい」って言われてるけど、ほんとに「いい」って思ってる?(感性なんか、とぎすまされてなくていーよ!;年相応でいいじゃないか、ルイ。キャンディスもそう言うよ、きっと ほか)
第4章 オススメ―「いい」ってあまり言われてないけど、とても「いい」と思う(「このミス」の投票って…。;美人は美人らしく ほか)
著者等紹介
姫野カオルコ[ヒメノカオルコ]
1958年滋賀県出身。90年、出版社に直接持ち込んだ小説『ひと呼んでミツコ』がその場で単行本化に決定。以降の著書に『ドールハウス』『喪失記』など。文体は多様ながら常に独特な視点で人間の心理を描いた作品が多い。親指シフトユーザー
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