内容説明
研究室のダニ、無人島の木々、脚の不自由なリス、そして余りに不器用な人間たち。25歳の夏、私はふれあう様々な生命の中で、ゆっくりと覚醒してゆく―。自然を愛し、動物を、人間を愛するナイーヴでナチュラルな女性を描いた処女長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yamakujira
2
伽代子はなぜ仲本に惹かれるのか、なぜ拓也に体を許すのか、女心がわからない。ストーリーよりも、研究室のダニの描写がよかった。だから、1週間の無人島生活での描写を期待したら、やっぱり生き物がいっぱいいて楽しいな。伽代子は幸せを諦めたのか、これが彼女にとって幸せの形なのだろうか。 (★★★☆☆)2014/09/17
fox
1
★★★☆☆ 『海猫』を読んだ際に「淡白な文章を書く人だなぁ」と感じたが、はたしてデビュー作は、もはや昆虫観察記録のごとくの淡白さ。元フリーライターとの解説に納得した。透明感のあるブルーの表紙と呼応するように、淡くて掴みどころのない、それでいて緻密な感情が交錯する小説だった。嫌いじゃない、かな。若い女性の主人公がどうしてああも世捨て人のようになってしまったのかは、少し謎。2014/01/05
みのむし96
0
何冊目かの谷村さん。私とは、世界観がちょっと合わないかなぁ。2015/07/02
kotakota
0
伽代子の仲本先生への憧れ、いとおしさがすごく伝わってくる。仲本先生の魅力…何なんだろうな。動物や海の描き方が素敵。2015/03/20
麦茶
0
☆☆☆★★いまいち入り込みきれなかった。何だか散らかったままのエピソードもあるような気がして・・・。2012/07/05