内容説明
推理作家・黒木夏夫の家は、母と妻と3人の子供の6人家族。そんな幸せな家庭が、妻の未沙がつぶやいた一言から壊れ始めた。「6っていう数は縁起が悪いの」。夫が知らぬ間に、妻は数字ひとつずつに過剰な意味をつける数秘術の虜になっていた。そして彼女は人数が「幸福な絶対数1」になるまで、最愛の家族を減らす狂気の行動に出る―。戦慄のサイコ・ホラー。
著者等紹介
吉村達也[ヨシムラタツヤ]
1952年生まれ。ニッポン放送、扶桑社を経て90年より専業作家。朝比奈耕作、氷室想介、烏丸ひろみ、志垣警部といった人気シリーズのほか一連のホラー作品が大人気。ミステリーとホラーを作品の主軸として両立させる数少ない作家のひとり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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じゅんぢ
6
黒魔術、数秘術の設定が無くてもよかったような気がする。2016/11/15
ほっしー
3
「数秘術と三角関係」 : 黒魔術です。全編に渡って呪文やら呪いやらが出るかと言うとそう言うわけでは無く、数学の(もっと言うと数字の)話が多くを占めます。話は平凡な作家の生活から始まります。この辺りの書き出しは吉村先生の角川ホラー本では頻繁に書かれる出だしですね。平凡な日常が徐々に侵食されていく様子が序盤~中盤に渡って続きます。が、中盤から大きな展開を迎えます。さすが起承転結の「転」と言ったところでしょうか。むしろ変わりすぎて置き去りにされたの様な感覚になります。中盤からの展開についていければ楽しめるはず。2012/10/25
KsK
2
ヌガヌガ、キュンバ、ザラバンダ2020/08/08
梨愛
2
デビュー10周年を間近に控えた作家が主人公の話。どうやら奥さんが黒魔術にハマった!? 展開は気になるし、実際当初の予測とは違う結末だったんだけど解説が多すぎて疲れた。もう少し気持ちの余裕のあるときに再読して楽しみたい。2017/10/21
小夜
2
内容薄め。 数秘術や黒魔術について調べたことをだらだら述べる部分が多すぎて、設定そのものは上手く使えていない。 期待外れでした。2016/09/21