内容説明
人は、いったい何のために日記を書くのだろうか?大学時代の恋人・内藤茜を捨てた町田輝樹のもとに、差出人不明のノートが郵送されてきた。表紙には茜の筆跡で『かげろう日記』。だが茜は、輝樹にふられた十ヵ月後に、不幸な事件で死んでいる。日記は生前の彼女が、やがてくる悲劇的運命も知らず、忘れられぬ輝樹への思いを綿々と書き綴ったものだった。それを読みはじめた輝樹は、日記が死の日に近づくにつれ、茜の存在を体感する恐怖に襲われていく。
著者等紹介
吉村達也[ヨシムラタツヤ]
朝比奈耕作シリーズや氷室想介シリーズなどの本格推理、独特の文体の会社ミステリー、旅情豊かな温泉殺人事件シリーズ…等々、さまざまなタイプの推理小説を書き続ける
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yu。
29
ある日突然、主人公の元へ送られてきた亡き元カノの“日記”‥ 内容は彼らが別れて四ヶ月経った頃から彼女が亡くなるまでの約半年間の心の内が覗けるというよくある失恋記録から始まるのだったが 次第に異常性を増し、そして溜まりに溜まった憎しみの念は‥という執念と情念と怨念を纏った呪いの物語。。こわい‥ “手となり声となる‥”この控え目なスパイスが意外な程に後を引く恐怖を生む。2019/06/12
Kanonlicht
19
半年前にこの世を去った元恋人から届いた日記。誰が何のために送ってきたのか、読み進めていくうちに常識では説明できないことが次々と明らかになって…という話。設定はとても面白いんだけれど、サイコスリラー要素が強いぶん、登場人物の心理状況に「そうはならんだろ」と感じる部分が多々あり、いまいち没入できなかった。それにしても、20年あまりという決して長くない作家生活で、200を超えるあらゆるジャンルの作品を上梓した著者には、改めて尊敬を覚える。2022/04/07
じゅんぢ
16
日記の内容よりも六回殺した理由の方が怖かった。2017/04/14
かるん
13
こういうホラーは初めて読みました。日記を読み進めていく内に追い込まれていく主人公の気持ちも分かる。こんな日記がいきなり送られてきたらまともな神経ではいられないだろう。2015/11/16
ちょん
8
怖い。吉村達也さんは初読み。心理描写がすごくて、恐怖心がじわじわと湧き上がってくる。精神的に追いつめられるのはキツイ。面白かった。2012/03/03