内容説明
警視庁捜査一課の烏丸ひろみに届いた一通の招待状。差出人は「トリック卿」。招かれたのはひろみを除いて、すべて大ウソつきの男と女。場所は、雪深い山奥の「うそつき荘」。そこで出されるクイズをすべて解くと賞金はなんと六億円。しかし、奇妙なゲームに参加した七人を待ち受けていたのは、前代未聞の殺人劇。吹雪でもないのに全員が雪の中に閉じ込められ、見ている前で犯人が消える。招待客の中に紛れ込んだ殺人者「トリック卿」とは誰なのか?雪の密室モノに新境地を開いた傑作登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はらぺこ
36
烏丸ひろみシリーズの3作目。シリーズ物やと知らず読んだが全く大丈夫やった。 もしも自分が登場人物達の様な状況におかれた場合、たぶん笑ってまうと思う。みんな嘘というか演技上手過ぎるわ。 うそつき荘の仕掛けは秘密基地みたいでカッコ良かった。合体ロボが出てくれば最高やったのに(笑) あっという間に読み終えるぐらい読み易かったのでシリーズの1作目から読んでみたい。2014/08/28
Yu。
24
舞台は 雪に閉ざされ、あらゆる仕掛けが施された山荘‥ 招待主である“トリック卿”なる謎の人物を含む“六人の大嘘つき達”による妙なゲームに女刑事“烏丸ひろみ”加わる事で幕が上がる奇術ミステリー。。こういうの好き(*´―`*)2022/07/29
クキモン
15
通勤電車で再読。招待客が集まったところで、犯人の声が流れるところなどアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」のオマージュのような作品。面白かったです。2024/05/18
ひで
6
中々壮大なトリックでした。2016/02/28
ビスコ
5
雪の密室モノ。ただし、吹雪によって閉ざされるのではなく…… タイトルにもあるように、トリック勝負な一冊。ではあるものの、今一感が残る。なんていうか、拍子抜けというか…… 後書きにある、「都合よく探偵役が閉ざされた空間にいる」お約束を見事に破壊してくれた。ここについては拍手を贈りたいほど見事。2015/10/28