内容説明
美食評論家斉田は自分が中国の皇帝として君臨する夢を度々みる。が、いつもそれは忠義の大臣が命懸けで用意した料理が運ばれ、食べる寸前でさめてしまう。そんなある日、斉田は晩餐会の席で、世界の超有名シェフの誰もがひれ伏す、悪魔的な魅力をもった中国人易牙と知り合い魅かれていく。彼の導きで斉田は「究極の美味」に近づく喜びに酔いしれているが、それは2700年の時空を超えた復讐の罠に落ちることであった―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジャッカル佐崎
1
ホラー小説で「究極の美味」っつったら、まあアレを食べる話になるんでしょうなあ…まさかそれだけで終わるわけじゃないよな? 「この小説を書いたのは誰だぁっ‼︎」って殴りこむぞ…との心配は杞憂に終わり、まあアレを食う話なんですけど最後に一捻りを入れていてイイ感じです。主人公が鼻持ちならないクソ金持ちなので後味は悪くないです。2015/09/13
丰
0
19951210
まい
0
美食の極み。中国の王宮の豪華で幻想的な雰囲気に魅せられた。嗅覚や味覚が刺激されるような描写。美味しそうに思えてきちゃう怖さ。 2021/03/02