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内容説明
三国争闘の状態は、呉の脱落によって蜀・魏決戦の様相をみせはじめる。ともに天下一統の野望に燃える蜀・孔明、魏・司馬懿の両雄が、大軍を擁して五丈原に対決する。知謀のかぎりをつくし、戦なき戦をたたかいつつ日時を過ごすが、ついに運命の八月中秋、稀代の英傑・孔明は、雄図をはたしえないまま陣没。五十四歳の生をおえる。司馬は炎に至って晋を建て、天下統一を実現、さしもの乱世もここに終わりをつげる…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
10
そういえば原作を読んだおぼえがないなあ、と思って完訳版を読んでみたけれど、何度も読んだおぼえのある場面ばかりで、あまり新しい発見みたいなものはなかった。ただ諸葛亮の死後から蜀滅亡までの戦い部分は、他では飛ばされがちな部分なので、ちゃんと読めてよかった。あとはやたらと詩が多いのと、時々妙なカタカナが入ってくるのも特徴的だったかもしれない。2021/04/26
明智紫苑
2
董卓を「ゴジラ」呼ばわりするのはゴジラに対して失礼だと思うが…(笑)。そのうち、別の人の訳を読みたいね。2015/04/10
ゆめたがえ
0
今回全巻を読んでの感想は、陰謀は漏れるということ、そして常に謙虚でいることは難しいということです。時代が違うとはいえ、なにかしくじったら一族全員が殺されるというのは怖いです。また、読んでいるうちに横山光輝の漫画で馬岱が好きだったなということを思い出しました。2016/03/29