内容説明
シーズンになるとスキー客で賑わう霧ヵ原高原スキー場。そのゲレンデに、六年前事故死した女の幽霊が現れた。騒動の翌朝、今度はペンション〈銀の森〉の裏庭に作られた雪ダルマの中から、その幽霊のバラバラ死体が発見された。幽霊の死体…。被害者は大学生相手に商売するキャンパス企業に籍をおく美人女子大四年生だった。平和なペンション村に突如持ち込まれた都会の犯罪。〈銀の森〉のオーナー邦彦は樫尾刑事と供に玄人はだしの名推理を展開する傑作ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
7
ゲレンデに以前事故死した女の幽霊が現れ、翌朝雪だるまの中から幽霊のバラバラ死体が…。バラバラにしたその理由は思いつかなんだ、というかそれを実行しちゃう犯人怖い。ヒントが出てくるテンポは好みだし、なかなか面白かった。初読み作家さんだけど、他のも手にしてみたい。2017/06/20
haruma
2
☆4 自分だけバラバラ殺人ものフェアその7 バラバラといっても、太ももの付け根で切断しただけですが。昭和の香りがプンプンする。最後はやや駆け足かと感じたが、それでも面白かった。脱サラでペンションを経営した人を知っているので、何となく他人事じゃない気がした。2017/05/11
nightowl
1
バレンタインの夜、不気味な人影を見たスキー客。どうやら"白バラの幽霊"が出るという噂があるらしい。ペンションのオーナー、里中邦彦は他のオーナー仲間とタチの悪い悪戯ではないかと話していたが、次の朝幽霊話と似せた状態で雪だるまの中から女性の死体を発見し―若干古さを感じるものの、真相のきちんとしたまとめ方に感心。このくらいのあっさりした作風とページ数で倉知淳に長編を書いてもらいたい。2015/01/09
ササジマシュンイチ
1
スキー場のペンションの庭に現れた雪だるまの中から両脚のない女性の死体が見つかる、というセンセーショナルな事件。探偵役と刑事の漫才みたいなやりとりも○。両脚がない理由もなかなか。真相というか犯人の心理状況に背筋が寒くなる感はあるけれど、良作だと思う。なんで読んだ人が少ないんだろう…。2014/07/10
momo
0
★★★2016/08/01