内容説明
大学五年の春、原田青年は困っていた。父親の借金で実家は崩壊寸前。生活費を稼ぐために働かなくてはならず、小説家になりたくとも修業する時間もない。「コピーライターは儲かる」という友人の言葉に触発され、第一線のコピーライター事務所でアルバイトを始めるが…。次から次へと訪れる困難と襲いかかるパニックに耐えられるか!?爆笑、赤面の一年間がセキララに描かれた傑作、待望の文庫化。
目次
新人になれなかった
不思議、大好きだった頃
幸運が向こうから
新人になれたぞ
けれど恋に落ちて
私、こういう者です
アシスタントというお仕事
三尺下がって
転でなってない
さすが先輩
丸坊主にした理由は言えない
スタジオ入りしてみたい
もう一人の新人だった
新人は新人賞を狙う
著者等紹介
原田宗典[ハラダムネノリ]
1959年、東京生まれ。早稲田大学文学部演劇科卒。84年「おまえと暮らせない」で第8回すばる文学賞入選後作家としてデビュー。小説以外にも数多くのエッセイを発表し好評を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gonta19
5
2007/4/28ジュンク堂住吉シーア店にて購入 2010/7/15~7/16 風邪を引きボーっとした頭でも読めるもの、ということで1年半ぶりくらいに原田宗典氏の「新人だった!」を読了。 原田氏の大学5年生当時の奮闘が書かれている。目的もなく留年し、コピーライター事務所でアルバイトをしている時代の仕事、私生活がつづられる。以前から書かれているように、ちょうど岡山から両親が夜逃げ?したときのことも生々しく綴られている。こういうエピソードは作家になってしまえば、いわゆるオイシイネタなのかもしれないが、当時2010/07/16
mami
3
◆図書館◆久々に読みました、原田さん。おもしろい!2013/06/07
kei
1
今自分は苦しい生活をしてる。心理学の本や精神医学の本も読んだ上で読み返した。涙が出て来た。こんなに頑張って生きてたら、薬にだって手を出してしまうだろう。擁護はしない。でも、応援はする。読ませる文章を書ける数少ない才能の持ち主だ。頑張れ!
天城春香
1
若い頃の苦労を買ったのだなあ。2013/02/22
Takashi Tokairin
0
久々の原田節2007/05/13
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- 和書
- 悠遠の人 高山右近