内容説明
何処にもあらず、夢幻の如き混沌の時の中に佇む世界、その名は白鯨町。この不思議な地域にひっそりと、永き風雪に喘ぐように蹲る古えの館、麒麟荘。この物語は、この麒麟荘に住まうひとりの青年、古地が、ある晩に古ゴタツを拾う事から幕を開ける。何の変哲もないコタツは、やがて偶然にも魔の封印を解かれ狂暴な牙を剥き、電気を喰らい人肉をむさぼり、登場する奇怪な面々を奈落へと誘う。現在人気筆頭の俊傑達が総力を結集して生んだネオ・ホラー・コメディ。映画化作品のオリジナル小説として登場。200回の抱腹と戦慄を贈ります。